●オススメの食材やサプリは?

 食事の基本を教わった上で、さらに「この食品は肝臓によいというものがあれば教えてください」と、改めてセンター長の西崎先生に伺ったところ、以下をあげていただきました。

「タウリン、スルフォラファン(ブロッコリスプラウト)、BCAA、ウーロン茶&緑茶です」(西崎先生)

 タウリンとは、アミノ酸の一種。イカやタコに多く含まれていることで知られていますよね。指定医薬部外品としては、「リポビタンD」が有名でしょうか。

 スルフォラファンは、ブロッコリーやブロッコリースプラウトに含まれる今話題のフィトケミカル。体内の解毒酵素や抗酸化酵素の生成を促進し、体の抗酸化力や解毒力を高めるとされています。

 BCAAは、「Branched-Chain Amino Acid」の頭文字からとった略称で、分岐鎖アミノ酸と呼ばれるもの。アミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンがBCAAにあたり、肉や魚などに含まれています。

 最近、知り合いのアスリート勢からこのBCAAサプリの存在をよく案内されていたので、気をつけて見ていたのですが、今は、ドラッグストアでも数種類が売られているようです。

 ウーロン茶は、脂肪の吸収を抑える効果が認められており、脂肪肝にいいとされています。

 ウーロン茶の効用を踏まえて、西崎先生が現在研究中なのが、緑茶。同じく脂肪肝改善の効果を試験中ということで、まだ発表に至る段階ではないものの、「手ごたえを感じている」というのと、デトックス効果はすでに認められているというので教えていただきました。脂肪改善効果についても、発表が楽しみです。

 また、アスタキサンチンのエッセンス「赤いめぐみ」は、直接肝臓に働きかけるものではないですが、先生がアスタキサンチンを研究している関係で研究室にあるそう。

 「肌に塗り続けた結果、シミが取れたので、パワーに感心しています。もちろん、効果には『個人差があります』ということなので、念のため」とのことでした。

 いずれにしても、西崎先生には、研究中のお話までお伺いでき、とても有意義でした。


 ……以上、東海大学医学部付属東京病院の皆さま方に、基礎から最新情報までをとことん教えていただきました。

 これまでは、肝臓を気にするのは、お酒を飲む人や、太っている人とばかり思っていました。が、聞けば聞くほど肝臓は、誰もが気にすべき臓器で、なおかつ、ダメージを受ける可能性のある臓器だとも知りました。

 今後、肌の調子が悪い時は、クリームを塗る以上に、「肝臓をいたわる意識」をもって生活改善をしたほうがいいのかもしれません。先生方には、本当にありがとうございました!

 »次回は、中国の伝統医学「中医学」の観点から「肝」について見ていきます。

●資料提供

東海大学附属東京病院健診センター

西崎泰弘(にしざき やすひろ)先生

東海大学医学部付属病院健診センター長、東海大学医学部基盤診療学系健康管理学 領域主任教授、東海大学健康推進センター伊勢原健康推進室長、東海大学医学研究科バイオ研究医療センターライフケアセンター・センター長、厚生労働省 薬事・食品衛生審議会専門委員(新開発食品評価調査会)、日本肝臓学会専門医、指導医。著書に『イラスト図解 検査の仕組み・検査値の読み方』(日本実業出版社)など。

にらさわあきこ

文筆家、美容研究家。NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年から美容活動を強化。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタ、雑誌ウェブなどで発信中。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)。『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。
インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう!』

Column

にらさわあきこの日々是実践美容道

 新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。

2021.05.30(日)
文=にらさわあきこ
写真=松本輝一