45歳ぐらいが老眼の始まり、感じたら直ぐに眼科へ

 老化現象のひとつとしてわかりやすい老眼。

 できるなら、いつまでも新聞を離すことなく読み続けたい。

 「45歳前後で老眼になっている人が多いようですね。よく目の良い人は老眼になりやすいといわれますが、近視だから老眼になりにくいわけではありません。目は年齢とともに必ず加齢変化としての症状があらわれます」と浜中聡子先生。

 そもそも老眼は、目の中の水晶体の老化によっておきてくる。水晶体はレンズのような役割があり、物を見た時に網膜にピントを合わせる働きがある。

 例えば近くを見る時は、水晶体が厚くなってピントを合わせるが、加齢とともに水晶体が硬くなって厚みが変えられず、ピントが合わなくなってくるのだ。

 近くの小さな字が読みにくい、少し暗いと読みにくい、近い所から遠い所へ目を移すと最初ぼんやり見えるといった症状が代表的。

 老眼をそのままにして見えづらい状態が続くと、眼精疲労や頭痛、肩こりなどの不調を招くことにもなりかねない。

 老眼を感じたら、まずは眼科へ相談を。

浜中聡子(はまなか さとこ)

北里大学医学部卒業、北里大学大学院医療系研究科 臨床医科学群精神科学修了。北里大学東病院精神神経科、北里大学病院救急救命センター、亀田総合病院精神科勤務を経て、2009年AACクリニック銀座院長。’17年よりクレアージュ東京エイジングケアクリニック (Dクリニック東京 ウィメンズ)院長。心身両面からのケアでウェルエイジングを提唱。