「シーンとしていて、ロビーに置かれていたロボットのペッパー君の声だけが虚しく響いていた。人と会えないうえ、無症状や軽症だと一日中寝ているわけにもいきません。今は無料Wi-Fi完備のホテルが多いので、予めネットフリックスなどを契約し、パソコンやスマホで視聴すれば時間を潰せます」(同前)

©️iStock.com

 療養が長くなれば爪も伸び、白髪も目立ってくる。体調が弱っているとはいえ清潔感は保っておきたい。爪切りや、眉毛用のハサミはマストアイテムだ。 

 次原さんはホテルに行く際に、リタッチタイプの白髪染めを咄嗟に荷物に入れたという。「あと自分では気づかなかったのですが、療養中に参加した仕事のオンライン会議で、目が窪んでいることを指摘されショックで。余裕があるなら、療養明けの社会復帰に向け、フェイスパックやマッサージ器、好きな香りのアロマなど、自分を元気づけられるものも荷物に入れておくとよいでしょう」(同前)

 

その他:スーツケース、入浴剤、筋トレグッズ

 感染予防のため、体調が悪くても荷物は部屋まで自力で運ばなくてはならない。スーツケースにまとめておけば持ち運びが楽だ。

「私の部屋は17階の一番奥でした。悲しいことにスーツケースのキャリーが壊れていて、チェックインの際に弱った身体で荷物を引きずって移動し、辛い想いをしました」(同前)

 同じくホテル療養を経験した飲食店勤務の女性Aさん(29歳)。昨年8月16日に37・5度の熱と喉の痛みがありPCR検査を受けたところ、後日、陽性と判明。近隣のホテルで1週間を過ごした。

「持って行ってよかったのは入浴剤。自宅にあった個包装の入浴剤を何種類か持って行きました。療養中の貴重な楽しみの一つでリラックスできました」

©️iStock.com

 Aさんは味覚の異常以外は症状も軽く元気だった。唯一困ったのが、日中は体力を使わないので、夜眠れなくなったことだ。

「YouTubeのエクササイズ動画が役立ちました。動く元気があるなら、何かしら身体を動かせる筋トレグッズを持っていくとよいと思います」(同前)

2021.02.24(水)
文=内田朋子