「食事を取りにロビーまで降りるのですが、このときパジャマだけでは心もとないため、パーカーやカーディガンなど、季節に応じた羽織ものが一枚あると重宝します。サッと引っかけられる室外用のサンダルもあるとよいでしょう。なかには、室内なのに初日に着てきた分厚いコートやブーツを、パジャマの上から身に着けている方もいて、不便そうでした」(同前)

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 単調な療養生活において三度の食事は貴重な楽しみの一つであるが、次原さんにとってはこの食事こそが悩みの種になった。

「軽症や無症状者の療養先となるため、ホテルは比較的若くて元気な患者さんが多く、食事のメニューも朝のお弁当から揚げ物が付いてくることも。でも残念ながら私の年齢ではとても胃が追い付かない。喉の痛みも強く、ほとんど食が進みませんでした」(同前)

 

食料品:悩みの種の食事も、サランラップがあれば

 持ち込まずに悔やんだのが、サランラップ。

「朝すぐ食べられなくても、お弁当のごはんをラップで包んで冷蔵庫に入れておけば、調子が良いときに食べられます。ご飯のお供になるふりかけや、レトルトのお味噌汁、カレーなどはぜひ持っていってください。仕方なく私は備品のシャワーキャップをラップ代わりにしました」(同前)

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 ホテルによっては外部からの差し入れが可能な場合もあるが、食中毒防止のため、基本的には常温で長期保存できるものしか許可されていない。

「途中でどうしても果物が食べたくなり差し入れてもらったのですが、中身はホテルの事務局が毎回確認します。その結果、泣く泣くイチゴとパンは持ち帰ってもらうことに。もし果物など新鮮なものが食べたければ、療養する初日に自分で持ち込んで、すぐに食べることを前提に部屋の冷蔵庫で保存することをお勧めします」(同前)

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 当然ながら療養中は感染防止のため人と会って話す機会はない。陽性者同士なら会話できるかも、と次原さんは期待してロビーに降りたが、皆マスク姿で俯き、誰も目を合わせようとしなかったという。

2021.02.24(水)
文=内田朋子