お土産ももりだくさんで、楽しい思い出が続く

 3時間30分がとても短く感じられたフライトだった。地上に降りて、名残りを惜しみつつ降機した。ボーディングブリッジに出ると、なんと、左右にずらりと地上職のみなさんがお出迎えしてくださっている! これには感動した!

 コロナ禍で、私たちも旅にでられず寂しい思いをしているけれど、航空産業で働くみなさんにとっても、このフライトは夢のフライトなのかもしれない。

 到着ロビーの手前では、模擬入国審査カウンターが用意されていた。出発前に押してもらった出国スタンプとともに、大切な思い出の品になった。

 その先ではお土産が配られた。しかもバッグがふたつも。布製のバッグにはバティックを使ったマスク、「成城石井」のシンガポール風チリクラブ味のポテトチップス、そして、ココナツとパンダンリーフをつかったジャム「KAYA(カヤ)」。シンガポール好きにはどちらも懐かしい旅の思い出の味だ。

 「マーリー」の絵がかわいいポリエステル製のバッグには「マーリー」のぬいぐるみ、シールやポーチ、マグネットが入っていた。シンガポールへ旅行できるまでは、お土産を楽しみながら旅のプランを練ることにしよう。

 機内で配られた「搭乗証明書」には特典がついていて、都内のシンガポール料理店7軒で提示すると、割引やプレゼントがもらえるそう! なかには、3月末まで何度でも使えるお店も。しばらくはシンガポール料理三昧になりそうだ。

 今回の旅行代金は、ビジネスクラスが1席43,000〜49,000円、エコノミークラスは1席19,000〜46,000円だった。前者は通路側と窓側で、後者は中央席、窓側で代金が変わり、エコノミークラスの窓側1名利用の場合は2名分となる。

 バスツアーは、別途1名1万円。お土産や特典もたっぷりなので、かなりお得な日帰り旅行だ。

 最後に、今回のフライトのルートについて。前ページで、四国上空まで行ったことは書いたけれど、航路は三角形に近い形をしている。実はこれ、シンガポールのセントーサ島の形なのだという。なんて粋だこと!

 このチャーターフライト、次回は「チャーターDE海外旅行気分を満喫! 〜台湾〜」で、今後もさまざまなロケーションを設定し、催行を予定しているという。募集期間が短いので、JALのホームページなどをマメに確認しよう。私の公式Facebookページでも告知を紹介している。

日本航空(JAL)

http://www.jal.co.jp/

シンガポール政府観光局

http://www.visitsingapore.com/


【取材協力】
成田国際空港株式会社(NAA)

http://www.naa.jp/

たかせ藍沙(たかせ あいしゃ)

トラベル&スパジャーナリスト。渡航約160回超・70カ国超、海外スパ取材約300軒超、ホテル取材2000軒超、ダイビング歴約800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。主な著書は『ファーストクラスで世界一周』(ブックマン社)、『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、『 LOVE! ROSE 薔薇のチカラでもっとキレイになる!』(宝島社)。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい 世界の楽園リゾート』『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』(ともにPHP研究所)。
Twitter @aisha_t
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公式Facebook http://www.facebook.com/WRT.by.FirstClassFlight
CREA WEB連載「たかせ藍沙のファーストクラスで世界一周

2020.12.26(土)
文・撮影=たかせ藍沙