2026年春、フランスのアルパインブランド「ミレー」が東京・渋谷に初の旗艦店をオープンした。

 「フランスの山小屋」をコンセプトにしたこの空間は、ミレーの世界観に触れられる場所であり、登山者やアウトドア愛好家が集う新たなコミュニティの拠点でもある。

 1921年の創業以来、ミレーが大切にしてきたもの、そしてこれから目指すものは何なのか。ミレーCEOのロマン・ミレー氏に、ブランドの理念やプロダクト開発の裏側、日本の山の魅力、そして渋谷の旗艦店に込めた想いを聞いた。

» 「山は人を高揚させる」100年続くブランドの原点
» ミレーが大事にする3つの価値観とは
» 多雨多湿に対応する日本向け製品も
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» 梓川ブルー、信仰と山、パウダースノー。日本の自然は世界を魅了する
» 次の100年へ。渋谷から広がるアウトドアコミュニティ

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「山は人を高揚させる」100年続くブランドの原点

 1921年、フランス・リヨンで誕生したミレー。アルパインブランドとして100年以上続く理由として、CEOであるロマン・ミレー氏が語ったのは、ブランドの根底にある理念だ。

「ブランドの創設以来、曾祖父も私の父も、そして私も、“山には人を高揚させる力がある”と信じてきました」

 ここでいう高揚とは、標高を上げるというパフォーマンスだけでなく、自然の中に身を置くことで精神的にも人は高められるということ。

「人々を自然の中へ連れて行き、その感動を体験してもらいたい。私たちのミッションは100年前から変わっていません。むしろ今の時代の方が、より重要になっているのではないでしょうか。パソコンやスマートフォンに囲まれた生活が当たり前になった現代だからこそ、自然に触れる時間は、人々にとって欠かせないものになっていると思います」

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