次の100年へ。渋谷から広がるアウトドアコミュニティ
最後に、新たにオープンした旗艦店「MILLET BRAND STORE TOKYO SHIBUYA」について、その意義と期待を聞いた。
「東京のコミュニティに、ブランドとして直接向き合う場所が必要だと感じていました」
ミレーはすでに日本国内で多くの販売チャネルを展開している。だが、それらは主に流通やオンラインを通じた接点だった。ブランドの世界観を直接体験できる拠点を東京につくること。それが今回の出店の大きな目的だという。その場所として選ばれたのが、原宿から渋谷へと続くキャットストリートだ。
「ここは大きなショッピングセンターが並ぶ通りではなく、人が歩きながら街を楽しんでいる場所です。自然と人が集まり、コミュニティが生まれる特別な通りだと感じました。また、アジア各国からの観光客が多く訪れる場所でもあります。アジア市場へブランドを広げる入口になることも期待していますし、ここで得られる反応や経験は、ヨーロッパにもきっと役立つはずです」
「100年続くブランドにとって、常に新しい顧客と出会い続けることはとても重要です。ミレーをすでに知っている人も、まだ知らない人も。日本人も、海外の人も。この店はそうした新しい人たちと出会うための場所になると思っています」
フレンチアルプスで生まれたブランドが、東京の街で新しいコミュニティを育てていく。その挑戦は、ミレーの次の100年へとつながっていくのかもしれない。
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ロマン・ミレー(Romain Millet)
フランスのアルパインブランド「MILLET(ミレー)」CEO。1979年フランス・アヌシー生まれ。創業者マルク・ミレーの曾孫にあたる4代目で、2020年にMillet Mountain GroupのCEOに就任。金融・コンサルティング業界を経て、アウトドアやファッション企業で経験を積み、現在はフレンチアルプスの拠点アヌシーからブランドのグローバル展開を指揮している。
