梓川ブルー、信仰と山、パウダースノー。日本の自然は世界を魅了する
日本を訪れる機会が多く、日本の山にもしばしば足を運んでいるロマン氏。そのなかで強く印象に残っている場所を聞くと、長野県の上高地という答えが返ってきた。
「3年前に、子どもたちと一緒に日本で休暇を過ごしました。そのときに長野県の上高地を歩いたんです。川沿いのトレイルを歩きながら、山小屋に泊まり、3~4日かけて周辺の山々を巡りました」
その旅でもっとも感銘を受けたのが、上高地から望む梓川の美しさだったのだとか。
「水の純度に本当に驚きました。言葉で説明するのが難しいのですが、あれほど澄んだ水はこれまで見たことがありません」
また和歌山・高野山の巡礼路も、“高揚させてくれる”場所だったと振り返る。
「山というより巡礼の道ですが、とても特別な体験でした。長い巡礼路の一部を歩いたとき、自然と文化が交わる独特の空気といいますか、自然の中にいながらスピリチュアルな感覚を感じる瞬間がありました」
フランスとは異なる日本の山の魅力も教えてくれた。
「夏の日本の山は、ジャングルのようにワイルドです。フランスの山では、登山道がはっきりしていて、遠くから山頂を見ることができます。でも日本では、木々が密集していて山頂が見えないことも多く、森の奥へ奥へと入り込んでいくような感覚。その密度の高い自然の中に身を置くことで、山と一体になったような感覚を覚えます」
「私はバックカントリーが好きですが、日本の雪は最高です。海に囲まれていることで、日本の雪は少し塩分を含む。その影響で、世界でも他にないふわふわで質の高い雪が生まれるのです。スキーをするには絶好の場所で、世界中のスキーヤーが日本の雪に憧れていますよ」
山と日常をシームレスにつなぐウェア
近年、アウトドアブランドのウェアを日常で着る人が増えている。
「登山用として開発された高機能ウェアを、都市生活でも着用する。そうした動きは世界的にも広がっています。アウトドアブランドがライフスタイル市場で成功している例もありますが、彼らの製品自体は依然として登山向けに作られています。変わったのは製品ではなく、人々の使い方ですね」
日本でもかつての通勤シーンではスーツ姿が主流だったのに対し、最近はスニーカーにバックパック、シェルジャケットを着用する姿が多く見られるようになった。こうした高機能ウェアが日常に取り入れられている背景には、日本特有の気候もあるという。
「パリでは一年中、高機能ウェアが必要なわけではありません。しかし東京では違います。台風の季節や突然の豪雨など、都市生活の中でもテクニカルなウェアが求められる場面がより多いのではないかと思います」
ミレーでも街にも馴染むミニマルなデザインが好評の「セムノ コレクション」を展開している。ただし、あくまでもパフォーマンス製品という軸からはブレず、優れた耐久性や軽量性を備えているのが特長だ。そんな日常でも山でも頼れるアウトドアウェアを取り入れ、日々をスマートに過ごしたい。
セムノ コレクション
