キムタク×松たか子の「幸せな結末」に感動
『ラブジェネレーション』
木村拓哉と松たか子の共演って、何作品あってもいいですよね……(ため息)。もう、黄金カップルに認定したいです。お互い信頼しあっていることが会話から伝わってきて、観ていて安心感があるんですよね。そんな2人が「ロングバケーション」(1996年・フジテレビ系列で放送)の翌年に共演した月9が「ラブ ジェネレーション」。
2年前にやっとソフト化されました。「ロンバケ」の影に隠れて記憶があいまいな人もいるかもしれませんが、「この恋のために生まれてきた。」というキャッチコピーがついているほど最高の恋愛ドラマに仕上がっています。
広告代理店のクリエイティブ部で働く片桐哲平(木村拓哉)は、突然営業部への異動を命じられ、異動先で生意気な社員の上杉理子(松たか子)と出会います。反りが合わず、対立しながらも、友情のような、愛情のような関係を築いていく2人の仲は、やがて運命の恋へと発展していきます。
クリスマスは物語を語る上で重要な要素。ある時、理子は哲平の家でひとり、部屋の灯りを消して、ツリ-の灯りだけが灯る中じっと哲平の帰りを待ちます。哲平が帰って来て部屋の灯りを点けようとすると、「点けないで。こうやって、暗い中で見てるほうが綺麗でしょう」と理子。「ちょっと気が早いんじゃないの!?」と哲平が言うと、「そんなことないよ、ヨ-ロッパとかだと、1カ月位前から飾り付けるのが普通なんだって。それにさ、楽しい事は長~く味わいたいじゃん。あたしと哲平が一緒に過ごす初めてのクリスマスなんだよ」と、理子。
文字だけを見るとなんだか素敵なシーンのようだけど、実はこの時の理子の心情には寂しさと悲しさが入り混じっているんです。それはなぜなのか、続きはDVDで!
哲平はいかにも広告業界にいそうな、ギラギラした自己主張の強いタイプ。スケベキャラで「ホテル行こう」とスマートに誘えちゃう男です(「哲平スケベ」という言葉覚えておいて!)。理子はいわゆる腰掛けOLで物事をハッキリと言う勝ち気なタイプ。松たか子、「ロンバケ」でのお嬢様役と比べるとすごいギャップ!
ちなみにこのドラマ、キムタクの髪型が変わることでも大きな話題になった作品です。第1話の劇中でヒロインの松たか子が、キムタクの肩まであるロン毛をバッサリと切り落とすシーンがあるんです。キムタク=ロン毛が定着していた時代に、斬新な演出! あと、最終回のプロポーズも必見!
『ラブ ジェネレーション』
1997年・フジテレビ系列で放送
出演:木村拓哉 松たか子 内野聖陽 ほか
<動画配信>
配信なし。DVDでのレンタルのみ。
2020.12.19(土)
文=綿貫大介