美術館や博物館へ出かけたら、作品の優れたデザインを活かしたミュージアムグッズも楽しみのひとつ。定番のポストカードやステーショナリー類のみならず、食器やアパレルなど、日常使いできるアイテムも増えています。
ここでは、こだわりのオリジナルグッズを展開するミュージアムを、ミュージアムグッズ愛好家の大澤夏美さんがガイドします。
【東京】東京都庭園美術館

東京都庭園美術館。その名を聞いて真っ先に思い浮かぶのは、やはりあの建築の美しさではないかと思います。
朝香宮ご夫妻が1922年から1925年まで滞在された当時のフランスは、アール・デコの全盛期。その美しさに魅了されたご夫妻は、自邸を建設する際もその様式を隅々まで取り入れたとのこと。


その後、美術館としてオープンしたのは1983年10月1日(土)。その際に改造された箇所はごくわずかとのことで、竣工時の貴重な建築様式を現在も楽しめる、貴重な空間なのです。
ミュージアムグッズも、そんな建築の様式美を楽しめるものがずらりと揃っています。
特に文房具が豊富で、日々の生活やお仕事のときにも使えるグッズがたくさん!
常日頃ステキな文房具があるとつい手に取ってしまうそこのあなたに、この美術館のミュージアムグッズをチェックしてもらいたいです。

「オリジナル マーキングクリップ」はゴールドとシルバーの2種類。ゴールドは第二階段踊り場の照明、シルバーは第二階段の丸窓をモチーフにしており、まさにここでしか買えない一品です!
「照明や窓にも、朝香宮ご夫妻のこだわりが詰まっていたんだな」という発見ができるのも面白く、その華やかなデザインに魅了されてしまいます。

使うときは書類の角にそっと留めておいたりして、ふとそこに目を遣るだけで幸せな気持ちになりますね。お値段も手頃ですし、ちょっとしたプレゼントにもぴったりだと思います。
2020.08.21(金)
文=大澤夏美