愛猫おこげとの出会いで 飼う決心がついた

 愛猫はミヌエットのおこげちゃん。まだ花組トップスターを務めていた2年半前に飼い始めた。

 タカラジェンヌは、稽古と本番とで毎日忙しいうえ、地方での長期公演もあり、家を空けることの多い職業。ましてやトップスターともなると、合間に取材や先々の公演の準備などもあるため、飼う決心をするまでに相当逡巡したそう。

「猫の写真集を買ってきては眺めたり、ブリーダーさんのサイトをのぞいたり。

 ペットショップもよく行きました。買いそうな空気を出すと、お店の方が抱っこさせてくれるんです。次にその店に行くときは、別の店員さんがいるタイミングを見計らったりして(笑)」

 そんなときに、宝塚音楽学校時代の同期で同じ猫仲間の美弥るりかさんと共演の機会があり、美弥さんの後押しもあってついに決断。以前から目をつけていたミヌエットの子猫を譲り受けることに。

「ララちゃんとレミちゃんが、毛の長いフワフワの猫だったので、飼うなら毛の長い子がいいなというのはありました。おこげを見たとき、まず色がいいなって思ったんです。あと、ぽてっとした顔の形と目がクリッとしているところ。手脚が短くて、毛がフワッフワなところもかわいいなと」

2020.07.12(日)
Text=Lisa Mochizuki
Photographs=Kosuke Mae
Styling=Makiko Miura
Hair & Make-up=Miki Oikawa

CREA 2020年6・7月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

偏愛のすすめ。

CREA 2020年6・7月合併号

好きなものがあるっていいよね
偏愛のすすめ。

特別定価840円

偏愛の対象は人それぞれ。愛するものと出合った人たちの言葉は、どれも純粋な喜びに満ちていて、耳を傾けているだけで幸せな気分にしてくれます。パンダに魔女っ子おもちゃ、脚付きの器にカツカレーの食べ方まで。マイワールドを謳歌する人々の“偏愛”を盛りだくさんでお届けします。気になる作品満載のBOOK in BOOK「愛してやまない映画とドラマ」も必見です。