●オイルうがいで口内洗浄

 ……以上を踏まえてのオイルうがいです。

 今回、コロナ対策としてうがい習慣を取り入れ始めたころに、ヨガを習っている先生から、「にらさわさんのように呼吸器が弱い人は、オイルうがいがおすすめ」と助言されたのです。そこで、「粘膜を守る意味でいいのかも」と思ってスタートしました。

 では、方法です。

 まずは、使うオイルですが、私のヨガの先生の指導では、「植物系ならどれでもいい」そう。

 具体的には、ごま油、亜麻仁油、オリーブオイル、ココナッツオイルなどがあるようですが、一般的には、ごま油、オリーブオイル、ココナッツオイルがよく使われているようです。なお、先にご紹介した本では、ごま油が紹介されていました。

 私は、家にたくさんあったのと、ミランダ・カーなどスーパーモデルが使用しているとの情報を得たので、ココナッツオイルを選びました。

 ちなみに、ごま油を使う場合には、普通のごま油ではなく、白い「太白ごま油」が推奨されており、人によっては、一度熱して、自家製オイルを作る人もいるようです。

 オイルの準備ができたら、始めていきましょう。

 まずは、ココナッツオイルをスプーンで適当な量分、ひとさじすくって、口に含みます。

 ココナッツオイルは固まったままを使うほうが行いやすいので、私は冷蔵庫に入れておいて、冷やしたものを使っています。塊の状態のほうが、オイルを口に含む抵抗感が少ないし、ココナッツオイルの甘い匂いが引き立って、お菓子を口にするような感覚で行えるからです。

(1) 塊を口に入れたら、そのまま、舌で転がすようにして、少しずつ溶かしていきます。

(2) 上の歯の裏、下の歯の裏、表、ほっぺの内側…と隅々まで行き渡らせるようにしながら溶かし、溶けきったら、ぶくぶくと口内のうがいを丁寧に5分ほど行います。

(3) その後、上を向いて、喉の奥までオイルを行き渡らせたら、今度はゴロゴロうがいに切り替えます。

(4) 最後は用意しておいた紙やティッシュなどにオイルを含ませて、ゴミ箱に捨てて、終了です。

 ゴロゴロうがいについては、「しなくていい」という人たちもいます。しかも、上を向いて行うと間違えて誤嚥してしまうことがありえるので、行う場合は、注意深く。私自身は喉まで保護したいので、たいてい行っています。

 オイルを吐き出した後は口の中がねばねばして重い感じがするのですが、その後水でうがいをして、しばらく過ごしていると、喉や口の中がスッキリしていることに気がつきます。

 「オイルを口にするとべたつくのでは?」と思っていましたが、実は逆で、喉が適度に潤って、瑞々しくなり、スッと通るのです。

 オイルうがいを行う時間は、「朝のおきがけ」や、「寝る前」が推奨されているようです。朝の場合は、寝ている間に、口内にたまった雑菌を殺すためだそう。寝る前は、日中の汚れを洗浄する目的でしょう。

 私自身は時間を決めず、外から帰ってきた時や、喉がなんとなくいがらっぽい時などに、思いつきで、気楽にやっています。回数も、毎日行うなどのマスト化はせず、適当にしています。

 とはいえ、うがい自体が気持ちよいので、「またやろう」と自発的に思えて、今日までなんとなく続いてきました。喉が「怪しい」時に行うと、保護される感覚があり、風邪予防になっている気がします。

 なお、ココナッツオイルには洗浄のほかに美白効果があるとされ、歯が白くなるとも言われています。

 様々な効果が謳われているオイルうがい。家に油があるかたは、まずは挑戦し、体感してみてくださいね。

にらさわあきこ

文筆家、美容研究家。NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年から美容活動を強化。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタ、雑誌ウェブなどで発信中。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)。『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。
インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう!』

Column

にらさわあきこの日々是実践美容道

 新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。

2020.06.13(土)
文・撮影=にらさわあきこ