こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。

 コロナ……辛いですよね。ただただ、早急な終息を願うばかりなのですが、私たちにできることと言えば、家で静かに過ごすこと。

 だけど、自粛の日々が続くと、どんどん顔が下がってくるのも事実。そこで、今回は自分でできる“顔上げ”のノウハウをご紹介します。

「顔周辺」をマッサージするのが大切

 顔を上げたいと思った時に、まず行うのがマッサージ。私は頬がたるんできたので、押し上げようとしてしまいがちなのですが、これはやってはいけない行為です。

 なぜなら、顔の皮膚は薄いので、強い力を加えるとダメージを受けてしまうから。良かれと思ってマッサージしても、シミやしわやたるみになっては、元も子もありません。

 そこでオススメなのが、顔本体ではなく「周辺」のマッサージ。

 「周辺」というのは、顔を正面から見た時に見える正面「以外」の範囲のことです。皮膚はすべてがつながっているので、見える場所以外を刺激して、正面に波及させるのです。

 私が各所で取材したところ、頭皮サロンでもフェイシャルエステでも、プロのヘアメイクさんでも、セルフケアを指南する場合には、顔そのものではなく、頭や耳回りなどの周辺を勧める人が多かった。

 さらに、私が仲良くしているエステティシャンは、見るといつでもこめかみ付近をぐりぐりとマッサージしているのですが、そのせいなのか、顔の下半分がシュッとしています。

 そのため、とても若く見え、実年齢より下と間違われるのです。真似したい……。

 では、どこをどう刺激するのがいいのか。

 ノウハウを教わったので、ご紹介していきましょう。

「顔上げ」におすすめの箇所は?

 教えてくれたのは、繭の成分を生かした化粧品シリーズを発売しているセーレンの新家知子さん。

 アンチエイジングラインの「コモエース化粧品」を担当しているだけでなく、勉強のためにエステティシャンになったという頼もしい女性です。

「にらさわさんのように顔が下がったとおっしゃる方は、噛む時に使う筋肉が凝っていて、滞っている場合が多いです。まずは滞りを無くして、顔をスッキリさせましょう」(新家さん)

 触る場所は、上下の歯を噛み合わせた時に触って、固くなっている部分。ソフトタッチで行うために、力の入りづらい人差し指、中指、薬指の3本を使います。

 では、行っていきましょう。

●噛み合わせ箇所のマッサージ

 両手の指の3本~人差し指、中指、薬指を使う。

1:顔を触って、歯を噛み合わせた時に固かったり、触って固くなっていたりする場所を確認。

2:そこに、両手の中指3本をそっと置き、後ろから前に向かってすべらせるようにくるくると回す。

 優しく3回ほど回したら、最後は引っ張り上げた位置で終える。逆方向も同じように回し、最後は少し、引っ張り上げて終える。

「このマッサージは、気がついた時にいつでも何回でも行いましょう。滑らかに行うために、美容液などを使うのもオススメです」(新家さん)
 
 やってみてわかったのですが、私は噛み合わせ箇所が自分で思っている以上に、あり得ないほど凝っていました。普段から食いしばり癖があるので、それで凝るのかもしれません。

 そして、ここをくるくると回したら、一回やっただけなのに、頬の辺りが柔らかくなって、凝りが薄らいだ気がしました。顔も心なしかシュッとしたような。

 食いしばりが酷いので、あご周りが発達してしまい、より「下がって」見えているのかもしれないと思いました。

2020.05.17(日)
文・写真=にらさわあきこ
撮影=平松市聖