重要なのはわかっているけど、悩みがつきない保湿ケア。
肌が乾かないためには、朝、日中、夜それぞれ何をすれば効果的?
美容家の石井美保さんがたどりついた一日の保湿スケジュールを公開。
朝の重点保湿で ストレスフリーな1日を
乾燥肌だから、朝はぬるま湯で洗うだけという人が増えています。でも朝は、夜の間に出てきた皮脂と、酸化したクリームやオイルを一度落とすことが必要。これが残っていると、化粧水も肌に入っていきません」と石井さん。
朝はまず洗顔をして、化粧水へ。
「化粧水は満タンになるまで肌に入れ込みます。手に取り一度なじませ、入ったらまたなじませ、もう入らなくなるまで。私は以前乾燥がひどく、10回程繰り返していましたが、今では5回程で満タンに」
次は肌悩みに合わせて、美容液かオイルをセレクト。その後に絶対欠かせないのが乳液だという。
「いくらお手入れをしてもダメだったのに、乳液で肌が変わった人が私のサロンには大勢いらっしゃいます。乳液は与えた水分を肌になじませる働きがあります。うるおいたいならぜひ使ってください」
そして乳液の後にはクリームを。
「うるおいの層をつくっても、クリームがないと飛んでしまいます。使う量は夜の1.5倍。寝ている夜より、出かける昼のほうが乾燥リスクが高いんです。化粧くずれが怖い人は休日に試してみてください。ほとんどくずれないですよ」
ここまでの約20分の工程が、石井さんの朝のルーティーンだ。
「この時間がとれないと、午後にはメイクがくずれてくすみ、人に会うのも憂鬱になってしまいます。いい1日にするために、朝のスキンケアに時間をかけることが私には必要。
その分、夜のスキンケアを簡単に済ませても乾かない肌になりました。しっかり寝て翌朝肌が元気になると、また前向きな気持ちで1日をスタートできます」
【MORNING】朝はしっかり20分かけて保湿
濃密なうるおい感を持つ ムース状化粧水
【A】センサイ 「AS マイクロ ムース トリートメント」
毛穴よりも小さいマイクロバブルの炭酸泡が角層のすみずみまで浸透する。
「時間がかけられない日に愛用。炭酸泡と高い保湿力で、何度も入れ込まなくても入ってくれます」(石井さん)
心地よく肌でほどける“とろぱしゃ化粧水”
【B】オルビスユー「ローション」
細胞膜にある水の通り道、アクアポリンに着目した複合成分キーポリンブースターを配合。
とろみが肌に触れるとみずみずしく変化する感触も人気。
「リーズナブルな価格で、うるおいの実感はしっかり」(石井さん)
肌表面に残った角質と皮脂を浮かせて落とす ふきとり化粧液
【C】ベネフィーク「ダブルフェイスコットン」+【D】ベネフィーク「リセットクリア」
洗顔後の肌を浄化し、スキンケアの浸透力を高める。
「とろんとしたテクスチャーで肌をこすらずふき取ることができ、その後の化粧水の入りがよくなる。ケバ立たないコットンも優秀」(石井さん)
肥厚した角質を和らげ 優しく洗い流す洗顔料
【E】アクセーヌ 「リセット ウォッシュ」
トラブルのある肌は角質が肥厚しやすいことに着目。
角質柔軟効果のある天然多糖類と、角質剝離を促すグリコール酸が古い角質を優しく取り除く。
「ゴシゴシ洗ってしまいがちな人は泡で出るタイプを。敏感肌の人におすすめです」(石井さん)
炎症による肌あれを防ぐ 泡で出る薬用洗顔フォーム
【F】FTC「ホワイトモイスチャームース」
薬用成分グリチルリチン酸ジカリウムと、発酵由来の洗浄成分サーファクチンナトリウムを配合。
「こちらも泡で出るタイプ。低刺激なのにすっきり洗えます」(石井さん)
★朝のポイント
「朝の洗顔フォームはなるべくマイルドな処方のものを。化粧水は丁寧に肌に入れ込みます。美容液はどれも保湿力があるので、美白やハリなど、高機能美容液を悩みに合わせて選んで。乾燥がひどければ、美容液の代わりにオイルで油分の層をつくると、うるおいが長続きします。化粧くずれが怖いからと控える人が多いですが、乳液とクリームもしっかり使いましょう。これで朝のスキンケアは終了です」(石井さん)
カネボウ化粧品
フリーダイヤル 0120-518-520
https://www.kanebo-cosmetics.co.jp/
オルビス
フリーダイヤル 0120-010-010
https://www.orbis.co.jp/
資生堂
フリーダイヤル 0120-81-4710
https://www.shiseido.co.jp/
アクセーヌ
フリーダイヤル 0120-120783
http://www.acseine.co.jp/shop/default.aspx
FTC
フリーダイヤル 0120-35-1085
https://www.ftcbeauty.com/
2020.03.31(火)
Text=Miyuki Nagata
Photographs=Takashi Ehara, Hirofumi Kamaya〈cutout〉