美のプロたちがコレクションする「偏愛コスメ」。ビューティを知り尽くしたプロだからこそ、絶対的に綺麗になる、そして気づいたらどうしようもなく好きで、手元に続々と集まっているアイテムたちがあります。

 ヘア&メイクアップアーティストの草場妙子さんが偏愛するのは“整うリップ”。肌なじみよく、ひとつ足すだけで気分が上がるリップコレクションをご紹介します。


唇にほんのり血色感をにじませる “整うリップ”を収集しています

 “整うリップ”と呼んで集めているコスメがあります。

 それは赤でもなく、オレンジ、ピンクでもなく、“つけている感”なく唇の色ムラをカバーしてほんの少しの血色感をプラスしながら、自然で肌なじみのいい大人の女性に似合うリップカラー。

 シチュエーションも洋服も選ばず使えて、品よくおしゃれに仕上がるのも魅力です。

 色味で言うとベージュブラウン系なのですが、ただベージュブラウンであればよいというわけではなく、色合いと色づきの仕方や肌色との相性、つけ心地や経時変化なども重要。

 だから自分で実際に一日塗ってみたうえで「整うリップ認定」をしています。

A:to/one ペタルエッセンスグロス 07
「さっとなじませると少し唇の血色が深まったように見せられて、しっかり塗るとこっくり色づく2WAY使いが楽しめます」(草場さん)

C:M・A・Cのリップペンシル フレンチ キス
“整うリップ”を集めるきっかけになったM・A・Cのリップペンシル フレンチ キス。
「おしゃれで使いやすく、肌色に似合うリップの魅力を当時再確認」(草場さん)

D:アディクション ザ・リップスティック シアー 004

F:トム フォードのリップ バーム 01
「オレンジっぽい見た目よりも薄づきで肌なじみがいい」(草場さん)

G:ボビイ ブラウン クラッシュド オイル インフューズド グロス 07

H:ディオール アディクト ラッカースティック 622

I:アンプリチュード コンスピキュアス リップス 03
「リピ買い&ストックしています」(草場さん)

整うリップのパワーを体感できるおすすめの3本

J:ボビイ ブラウンのベア
「ボビイ ブラウンのベアは、マットなのに薄づきでシアーという、いわゆるシアーマットの先駆け。まさに“唇が整う”ことを体現していると、発売当時衝撃を受けました」(草場さん)

B:NARSのリップバームの1383 
「リップクリーム感覚で使えるNARSのリップバームの1383は、明るく浮きすぎないちょっとくすんだ色味が程よく、唇が極薄く色づく感じがお気に入り」(草場さん)

E:シャネルのルージュ ココ フラッシュ 56 モマン
「『だまされたと思って塗ってみて』と、これまで多くの方におすすめしてきたシャネルのルージュ ココ フラッシュ 56 モマン。深い色なのにシアーになじみ、大人っぽい唇に仕上がります」(草場さん)

※価格表記のないものはすべて私物です。

草場妙子(くさば たえこ)さん

ヘア&メイクアップアーティスト。ファッションに合う洗練された大人のメイクを得意とする。大のコスメ好きとしても知られ、Instagram(@kusabataeko)も人気。著書に『TODAY’S MAKE-UP ―今日のメイクは?―』(アノニマ・スタジオ)がある。

美のプロたちが
愛し続けたいコスメ

2020.06.22(月)
Text=Kyoko Murahana
Photographs=Hidetake Nishihara(TENT)

CREA 2020年6・7月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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