生誕100周年を記念し代表作を厳選収録した一冊

表紙にフィーチャーされた作品は、1969年に撮影された「ノートル・ダムの怪獣」。ノートル・ダム寺院“キマイラの回廊”の怪獣がエッフェル塔を飲み込まんとしているかのようだ

 世界で最も愛されている都市の一つがパリ。そして、世界で最も愛されている写真家の一人が、ロベール・ドアノーである。彼は、60年以上にわたるキャリアを通じ、パリを舞台に数多くの傑作を生み出した。

 このたび、ドアノーの生誕100周年を記念し、その代表作を厳選収録した写真集『パリ・ドアノー』が刊行された。函入りハードカバーのA5変型判72ページというコンパクトかつお洒落なルックスは、プレゼントにも最適。最高級美術印刷技術HBP-700を用いたプリントは、オリジナルの質感を忠実に再現している。

 ドアノーは、1912年、フランスはヴァル・ド・マルヌ県ジョンティイー生まれ。石版彫刻に関する資格を取得後、写真家アンドレ・ヴィニョーのアシスタントに付く。自動車メーカーのルノーにカメラマンとして勤めた後、39年にはフリーに転じ、国内外のさまざまな雑誌に寄稿することとなる。49年からの2年間は、ファッション誌「ヴォーグ」の契約カメラマンを務めた。

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2013.01.24(木)