バスルームにも楽しい驚きが
さらにメズム東京ならではの遊び心は、バスルームにもたっぷり凝縮しています。
ダブルシンクの洗面台には、「mesm TOKYO」というタイトルの1冊の本が。その表紙をめくると……。
そこに現れるのは、昔なつかしい少年少女文庫のようなタッチのイラストページ。
メズム東京の建物と帆船が描かれていて、なんだか心躍る冒険小説のよう。
でも、よく見ると小さな箱がパズルのように組み合わさっていて、そのひとつひとつのなかには歯ブラシなどのアメニティが入っています。
かわいくて、おしゃれで、使うのがちょっともったいなく思えるくらい。
「こちらのメズム東京オリジナルのアメニティボックス。なかに入っているアメニティは、もちろん滞在の思い出にお持ち帰りいただいてOKです」
シャンプーやボディソープなどは、注目のメンズスキンケア「BULK HOMME(バルクオム)」とのコラボによって生まれた、ジェンダーレスなオリジナルバスアメニティ。女性にとっても男性にとっても心地よい使用感を追求しています。
「この “THE BLEND” も、実はメズム東京独自のブランドです。さまざまな企業とのコラボレーションによって生まれたアメニティシリーズで、世界でもここにしかないオリジナルです」
そして、なんといっても気持ちいいのが、タオルをはじめとしたバスリネン。
「これまでのホテルのバスタオルやバスローブ、ずっしりと重いなぁって思ったこと、ありませんか?
そこでいろいろ探しまして、ようやく素晴らしいものに出会えました。この気持ちよさ、みなさまにどうしても体感してほしいです」
岐阜県の浅野撚糸が世界初の製法で作り上げる魔法の糸「スーパーゼロ」を使ったタオルは、驚くほどふんわりとした軽さと肌ざわりに感激! さらに、驚異の吸水性と速乾性を実現した、ホテル初導入のスグレモノです。
そしてバスローブは、赤ちゃんの肌のような幸せな質感。
名古屋の近藤紡績所が開発した綿わたニット製で、肌にやさしく吸水性も抜群。こちらもホテル初導入です。
「デザインはキモノ風にしました。お風呂あがりにバスローブを着て、そのあとまた部屋着や寝間着に着替えるのを面倒だなと思うとき、ありますよね。そこで、バスローブのままお部屋でくつろげるようにしました」
そのほかにも、これまでのホテルとはひと味違うこだわりが客室内にいっぱい。
ハンガーは、生沼GM以下、スタッフがたくさんの百貨店やブティックを見て回って「これ!」と見つけてきたもの。
体重計は、電池のいらない自家発電装置付き。楽しいアイテムがさりげなく、そこかしこに取り入れられています。
そして、もうひとつ見逃せないのが、部屋の入口のちょこんとたたずんでいるベアブリック。
ちょっと不思議な雰囲気で、なにか秘密がありそうです。
「フラッシュライトを点けてスマホで撮影してみてください」
あれ!? 画面を見るとベアブリック全体が白く発光して「東京波」の文字が浮かびあがっています。
「このベアブリックには、“NINJAINK(ニンジャインク)” という日本が開発した技術が使われています。こちらは世界初です」
すみからすみまで、まるで忍者屋敷!? のように楽しい仕掛けがいっぱいなのです。
2020.04.27(月)
構成・文=矢野詔次郎
撮影=鈴木七絵