Point9 野良猫を撮りやすい時間は早朝と夕方

 季節によっても変わりますが、早朝と夕方は、猫が餌場に行ったり、遊んだり、縄張りのパトロールに出たり活発に行動する時間帯です。

 昼間はたいてい寝ていることが多いです。

 ちなみに猫の毛と皮下脂肪は、断熱効果があって寒さや暑さには強いらしいですが……「居心地が良い場所が大好き」な動物です。

 人間様が「酷暑でたまらない!」「寒くてたまらない!」なんて日には、当然ながら猫様が居心地の良い場所から出て来るわけがありません(笑)。

 そんな「気まぐれ動物」である猫ですが、そこも魅力のひとつだったりもします。

Point10 自分のお気に入りパーツを見つけよう!

 最後に、猫の可愛いパーツはありませんか、と編集者さんよりリクエストがありましたので書いていきます。

 個人的には「オス猫の〇〇」と書きたいところですが、さすがに女性誌ですので自粛いたします(笑)。

 普段から野良猫ばかり撮っておりますので、可愛いパーツになるかは分かりませんが、様々な「毛の柄」が大好きです。

 とくに「白黒柄」なんかの場合は、変な柄に出会うことが多いです。

 「ヅラ柄」「ちょび髭柄」「眉毛柄」などなど……もう様々です(笑)。

 あと、「尻尾」にも様々な形がありまして、撮影していると気になるポイントです。

 「フサフサの尻尾」「カギ尻尾」「お団子尻尾」などなど、とても個性的で大好きですね。

佐々木まこと(ささき まこと)

動物写真家。1968年北海道江別市生まれ、大阪府堺市在住。大阪芸術大学芸術学部写真学科を卒業後、同大学研究室に勤務。その後、1999年よりフリー。「わんこ」「にゃんこ」「どうぶつ」を関西圏を中心に全国津々浦々で神出鬼没にてストーカー撮影中。個展やグループ展などにも多数出展。著書に『ぼく、となりのわんこ』(オークラ出版)、電子書籍『となりのわんこ。vol1~vol.3』(鈴屋出版)がある。最新写真集は『のらのいる風景』(鈴屋出版)。

Column

佐々木まことの犬猫脱力写真館

佐々木まことさんは、主に街をメインフィールドとした動物写真家。これまで、日本の津々浦々を散歩しながら撮りためた犬や猫の写真は、ゆうに100万枚を超えます。この連載では、その中から厳選した傑作の数々を一枚ずつご紹介していきます。

2020.02.23(日)
撮影・文=佐々木まこと