エキゾチックな花の香りのなかで、ハワイアンスタイルの晩餐会
シダの洞窟へのボート・ツアーを始めたスミス・ファミリーは、カウアイ島でほかにもさまざまな観光アクティビティーを主催している。そのなかのひとつで、彼らが50年以上前に始めたスミス・ファミリー・ガーデン・ルアウは、カウアイ島の中でもっとも歴史があるルアウである。
ルアウとは、ハワイアン・エンタテインメントとハワイアン・フードを同時に楽しめる、ハワイアンスタイルの晩餐会。「シダの洞窟ツアー」のボートが出航するワイルア・マリーナから目と鼻の先にあるルアウ会場は、スミス・トロピカル・ガーデンの中にあり、先ずトラムでトロピカルガーデンを一周してくれる。そして、土中のオーブンでほぼ一日かけて丸焼きにした豚を掘り出す儀式を見て、夕食会場に入る。
「食べ物はルアウのハート」というスミス・ファミリー。その味と品揃えには定評がある。ロミ・サーモン、カルア・ピッグ、ポキ、ポイ、スイートポテトなどのトラディショナルなハワイアンフードに、ロコ好みの照り焼きビーフや、チキン・アドーボなどの豊富なメニュー。ハワイアン・ミュージックを聴きながら食事を終え、今度は園内のラグーン・ステージへと移動する。
このころにはすっかり日も落ちて、暗くなったワイルアの山並みが黒いシルエットとなってこのラグーン・ステージを取り囲み、実にドラマチックだ。ハワイの各島にルアウはあるが、こんな大自然の中でルアウを楽しめるのはここだけだろう。ライトアップされた園内のあちこちから、エキゾチックな花の香りが漂ってくる。ラグーンにせり出したステージ中央には火山があり、メインのステージから両脇に花道がある。
「ゴールデン・ピーポー・オブ・ハワイ」と題したショーは、実にカラフルで見ごたえ十分。ハワイとそのルーツであるタヒチ、サモア、マオリなどの踊りとともに、砂糖産業が盛んなころにプランテーションの労働者として入植した中国、フィリピン、日本の踊りも紹介され、人種のるつぼといわれるハワイの歴史を紹介する。
伝説によれば火の神ペレが海からカウアイ島に上陸しようとしたのが、「海と川が出合う場所ワイルア」。ここはカウアイの伝統と歴史をたどるにはもっともふさわしい場所なのだ。
Smith Family Garden Luau (スミス・ファミリー・ガーデン・ルアウ)
住所 3-5971 Kuhio HWY, Kapaa, HI 96746
電話番号 +1-808-821-6895
料金 大人88ドル、ジュニア(7~13歳)30ドル、子ども(3~6歳) 19ドル
URL www.smithskauai.com/luau.html
梅津美智留 (うめず みちる)
カウアイ島在住24年。イベント、ウエディングのコーディネーター、トラベル誌のライター。
フラ歴は今年で4年目。知れば知るほど面白くなるフラを楽しんでいる
協力:ハワイ州政府観光局
公式サイト www.gohawaii.jp
Facebook www.facebook.com/discover.aloha
Column
4つの島の個性を知る旅。もっと行きたくなるハワイ【カウアイ島】
カウアイ島在住24年のイベント、ウエディングのコーディネーター・ライターの梅津美智留さんが、カウアイ島の文化、おいしいもの、自然を満喫できるアクティビティーなどを紹介します。
2012.11.06(火)