使い続けたくなる
“心地よさ”へのこだわり

 クラランスの製品を使うたびに感じるのは「テクスチャーや香りも重要」ということ。たとえば、クリームのとろけながらピタッとなじむ感触。もっちりとした後肌も心地よく、フレッシュで優しい植物の香りに心まで満たされる。

「長く使い続けたくなるようなテクスチャーや香りには徹底的にこだわっています。テクスチャーは“感覚分析”という科学の力を用いて心地よさを客観的に分析し、肌につけた瞬間から“変化”を感じられるような設計に。香りは世代を超えて愛される植物の香りを厳選して」。

 ちなみに、ファーミング EX クリームに採用されたカメリア&ローズの香りは世界中の女性に好評で新しいクリームにも継承されるそう。人気すぎて変えられない!?

デイ・ナイトで使い分ける理由

 クラランスのクリームはラインを問わず、デイとナイトの2品構成。そこには40年にわたり守り続けてきたお手入れの哲学がある。

「創業者のジャック・クルタン‐クラランスは最初のクリームを誕生させたときから“時間生物学”に着目していました。体内時計によって変わる肌環境に応じてケアも変える必要があると。日中は外的ストレスから肌を守るプロテクション。夜は日中に受けた肌ダメージ(※3)をケアします。お客さまにベストな効果を届けることを追究した結果がデイとナイトの提案だったのです」

 日中と夜の肌ニーズに合わせて成分を配合。アンティ ポリューション(大気汚染対策)をナイトクリームにも搭載しているのがクラランスらしい。24時間ケアに抜かりなし!

※1 年齢に合わせたお手入れのこと
※2 アニゴザントスフラビデュスエキス(保湿成分)
※3 乾燥によるダメージ

●教えてくれたのは……
マリエレン・レアさん

クラランス インターナショナル サイエンティフィック コミュニケーション ディレクター。薬学博士号を取得後、製薬会社、外資系化粧品会社を経て、2015年より現職。科学的な知識を持つスポークスパーソンとしてクラランスの革新的な植物研究、製品の魅力を世界中に発信する。

吉田昌佐美(よしだ まさみ)

1979年より第一線で活躍する美容ジャーナリスト。新旧の名品やブランドの歴史を熟知。情熱的な鋭い取材と確かな分析力に基づく最新技術の分かりやすい解説は、国内外のブランドの開発者からの信頼も厚い。インスタグラム「masami_cosme」

Column

吉田昌佐美のブランド魂発見!

鋭い視点からの取材力と情報の蓄積に定評を持つキャリア35年の重鎮美容ジャーナリストが、コスメブランドそれぞれの「強み」を解説。さまざまな逸品ビューティアイテムに込められた「魂」に迫ります。

2018.09.22(土)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一

CREA 2018年10月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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