川のほとりでランチをいただき
フランダース地方随一の美城へ

「ガストホフ・ハリファクス」は、シント・マルテンス・ラーテムらしいかわいい一軒家レストラン。

 サイクリングをしてお腹が空いたので、自転車を返してランチをすることにした。

「ガストホフ・ハリファクス」の店内。レイエ川に面したテラスもある。
店内にはスタイリッシュなバーカウンターもある。

 レイエ川に臨む「ガストホフ・ハリファクス」は、炭火焼きで知られる一軒家レストラン。川に面したテラス席もある。暖炉のような大きな炭火グリルで焼き上げる肉料理がジューシーで美味しい。

暖炉のような形をした炭火グリル。
この日のメイン料理は岩塩とコショウが利いた牛肉。ジューシーに焼き上がっていて美味しかった!

 そして、ランチのコースにベルギー人がこよなく愛するポテトフライ「フリッツ」も。こうくるとベルギービールが飲みたくなるものの、今回はビール取材ではないのでぐっと我慢(笑)。ベルギービールについてはこちらの特集記事をどうぞ。

フリッツにはビールがよく合うけれど、この日は我慢(笑)。

Gasthof Halifax(ガストホフ・ハリファクス)
所在地 Emiel Clauslaan 143, 9800 Astene-Deinze
電話番号 09-282-31-02
http://www.gasthofhalifax.be/

門を入って5分ほど歩くとお堀に囲まれたオーイドンク城がある。

 ランチの後は同じレイエ川沿いのオーイドンク城へ。「レイエ川の真珠」と称される美しい城だ。1230年に建てられたが、現在の建物は16世紀に再建されたもので、ベルギーの伯爵家が所有し、城の一部を一般公開している。

左:映画に出てきそうな跳ね橋を渡って城内へ。
右:中庭の先にはシンメトリーに建てられた2棟の建物がある。

 門を入ると遠くに見える城までは、美しく整えられた庭を眺めながら5分ほど歩く。そして、跳ね橋を渡って城の中へ。フレミッシュ(フランダース)・ルネッサンス様式で建てられた城だ。

この建物の一部が一般公開されている。

 城内は撮影禁止なので写真ではお見せできないが、シント・マルテンス・ラーテム派の画家が描いた絵画や、精巧な細工が施された家具や調度品など、代々の城主がコレクションしてきた貴重な品々はため息がでるほど素晴らしい。シント・マルテンス・ラーテムに行ったら、ぜひ立ち寄りたい場所のひとつだ。

 城内の一般公開は4月~9月15日までの日曜、祝日の午後に催されるガイドツアーのみなので、事前に確認をしてから訪れよう。

Kasteel Ooidonk(オーイドンク城)
所在地 Ooidonkdreef 9, 9800 Deinze
電話番号 09-282-26-38
http://ooidonk.be/

2017.08.08(火)
文・撮影=たかせ藍沙