いま、日本の各地で観光列車の旅が大盛り上がり! ホテルさながらの贅沢なものからアート鑑賞できるものまで、ユニークなラインナップがあるなか注目したいのは、絶景&美食を楽しめる、リゾートのような観光列車。都内からも比較的アクセスしやすく、気軽にショートトリップを楽しめる3つの列車の旅をセレクト。夏休み本番前、優雅な“動くリゾート”体験をしてみませんか。

» 第1回 JR東日本「伊豆クレイル」
» 第3回 JR東日本「TOHOKU EMOTION」

コンセプトは“旅するレストラン”

自然豊かな秩父や武蔵野を流れる荒川の水を表現した車体デザイン。

 「列車のなかで非日常感を味わう、新しい旅のスタイルを提案したい」。そんな思いから発足されたのがこちらの観光列車。池袋から秩父間を約2時間30分かけて運行(通常約78分)。一皿ずつサーブされるコース仕立ての料理をじっくり味わう本格的な“旅するレストラン”として、グルメ&旅好きのあいだで話題になっている。

列車は4両編成で、号車ごとに内装が異なる。写真は2号車。こちらの天井には柿渋和紙を使うことで、洗練さとあたたかみが共存する空間が生まれた。

 コース料理は3カ月ごとにチェンジ。毎回変わるテーマに沿って内容もがらりと変わるので、新しい味わいを堪能できると、すでにリピーターがいるのもうなずける。

 2017年7月~9月に監修を手掛けるのは、4月~6月に引き続き、日本最大級の料理人コンペティションである「RED U-35」で各賞を受賞した新進気鋭の若手シェフたち。「五感で楽しむ和洋中の花火大会」をテーマに、どのようなおいしいコラボレーションが生まれたのか。次ページにて詳しく解説!

2017.06.24(土)
文=吉村セイラ