1本ずつ買える種類豊富な「団子」
お店に並んでいる商品を紹介しましょう。
まずは、種類豊富な「団子」。定番の「こしあん」「つぶあん」「みたらし」「黒ゴマきな粉」「宇治抹茶」に、季節毎に「柚子あん」「お芋あん」「黄身あん」などが加わります。種類が色々あって、1本140円から。好きなものを選んで、1本ずつ買えるのが楽しい。與田さんは、注文があってから餡を絡めたり、焼き上げたり。
「団子は、コシのある食感に仕上げています。保存料を使用せず、砂糖や塩だけで品質を維持する工夫をしていますが、できたてがおいしいので、なるべく早く召し上がってほしいです」
串を持って食べると、噛むうちに団子とあんこやたれがひとつになって、とてもおいしい。しっかりした団子の歯応えで、1本でも満足感があります。それぞれの甘さも程よく、後口もすっきり。
さらりとした甘さの「こしあん」、粒々感が楽しい「つぶあん」、懐かしい風味の「黒ゴマきな粉」、抹茶の風味と香りが際立つ「宇治抹茶」。「みたらし」は、焼いた団子の香ばしさが甘じょっぱいたれとよく合います。
「仕上げの際に軽く焼くんです。ちょっと香ばしさをプラスすると、おいしさが違ってくる。団子によって焼き方を変えています」と與田さんは言います。「甘露煮は妻が炊いています」。その柚子の甘露煮を白餡に混ぜた「柚子あん」は、柚子が香りたち、さわやか。
「おはぎ」は、「こしあん」「つぶあん」に、「きな粉」は中の餡が「こしあん」か「つぶあん」の4種類が定番。それに、季節の「かぼちゃ」や「いも」などの餡が登場します。
「おはぎは硬くならないように、米の蒸し方などを工夫しています」
食べると、口の中で餡と米粒が一体になって、どこか懐かしい味わい。後口がすっきりしているので、大きめですが、2個は食べられます。
なめらかな「こしあん」、粒々感が楽しめる「つぶあん」、そして「きな粉」は格別の香ばしさ。きな粉は、数種類をブレンドしているそう。「紅はるかのおはぎ」は、シナモン風味ですっきり仕上げるといった工夫が面白い。
2017.02.26(日)
文・撮影=そおだよおこ