懐かしさにあふれた桟橋の上の遊園地

西海岸で桟橋上に立っている唯一の遊園地、パシフィックパーク。

 楽しげな様子に誘われて、入ってみました。

 園内のアトラクションは、最新鋭というよりも、ジェットコースターやぐるぐると回転する海賊船、景品がもらえるボール当てゲームなど、ちょっぴり懐かしいラインナップ。

 料金はキッズ向けの乗り物が各5ドル、大人向けの乗り物が各8ドル、乗り放題は29.95ドル(7歳以下は17.95ドル)。園内には遊園地特有の楽しげな音楽に紛れて、疾走するジェットコースターから歓喜の悲鳴も響いています。

乗り物以外にも、景品がもらえる輪投げゲームなどのコーナーも。

 ここの花形ともいえるジェットコースター「ウエストコースター」の列に並んでいたら、身長制限を調べる場所で小さな女の子とパパの愛らしいやりとりがありました。

 女の子は爪先立ちで身長制限を超えてみせようと踏ん張りますが、パパは彼女の頭を押さえて、ムリでしょと説得している様子。女の子はふくれっ面。悔しさ、全開の顔つきです。

 ウエストコースターは最高地点から一気に降りる際、海に向かって飛ばされそう。ぐるぐると円を描いて回転するうちに、波音で耳がいっぱいになって、新感覚!? なスリルです。

乗りたかったパシフィックホイール……。天辺からはどんな風景が?

 最初はちょっと覗くだけのつもりだったのが、ココのもうひとつの名物、高さ10階のビルに相当する高さの観覧車「パシフィックホイール」に乗ってみたくなりました。高みからサンタモニカの海をみたら、気持ちよさそう!

 チケット売り場に向かうと、スタッフに「お連れ様は?」「いえ、一人です」「残念ですが、一人ですと、バランスが悪いのでお断りするルールなのです」。

 愕然。ウエストコースターに乗れなかった女の子のように、ふくれっ面をしたい気分でした。

2017.02.18(土)
文・撮影=古関千恵子