食は細いけど、美味しいモノが大好き

(2) 料理本『終電ごはん』

 友人のライター梅津有希子さんが企画したこの本は、終電族の男性とその妻へのレシピが満載。実体験を元にしているので、本当に使えます。

 簡単に手に入る数種類の食材と調味料だけで短時間で作れ、なおかつヘルシーな料理ばかり。ボロボロになるぐらい読み込み、電子書籍版も購入してスーパーマーケットでもすぐにチェックできるようにしています。

食材は「おもいでな」で買うことが多いです。

 初心者でも失敗しない調理法なのが、なによりも嬉しいです。もうすぐ続編も出るらしいのでとても楽しみ。

『終電ごはん』
文・梅津有希子/料理・高谷亜由
幻冬舎 952円(税別)
» この書籍を購入する(Amazonへリンク)

(3) 新感覚のお味噌汁「みそポタ」

 友人の床美幸さんが京都でスタートした「みそポタ」。

みそポタは、常温・冷蔵・冷凍パックが選べます。

 もともとは東京で人材派遣会社を経営していた彼女が、食の大切さに目覚め一念発起。大好きなお味噌汁をもっとたくさんの人に気軽に食事に取り入れてほしいと、マクロビオティックな料理方法で具材がまるごとたっぷり溶け込んだ、パンにも合うポタージュ感覚のお味噌汁を作りました。

 素材にこだわった色合いのきれいなふんわりなめらかなスープは、飲みごたえがあってブランチのお供にぴったり。「キャベツ&小松菜」「かぼちゃ&さつまいも」「きのこバター」など種類も豊富なので、通販で購入していつもストックしています。

MISO POTA KYOTO
http://misopotakyoto.jp/

(4) お惣菜屋さん「じんべえ」

 越前町にある全て手作りのお惣菜屋さんは、旬の食材を使ったおふくろの味。たぶん常時50種類ぐらいのおかずが並んでいて、一番人気は昆布巻き。

じんべえのお惣菜を並べただけのご飯だけど、美味しそうでしょ。

 筑前煮や煮豆・焼き魚など和風のものから、天ぷら、ヒレカツ、スパゲティ、サラダまで。気になりながら、まだ食べていないメニューもたくさんあるので飽きることがなさそうです。

じんべえ
http://www.zinbe.com/

 ということで、「食は細いけど、美味しいモノが大好き」なので、どこにいても食事を楽しんでいます。

 そして来年はもっと美味しいお店・食材に出会いたいなと思っています。

松尾たいこ(まつお・たいこ)
アーティスト/イラストレーター。広島県呉市生まれ。1995年、11年間勤めた地元の自動車会社を辞め32歳で上京。セツ・モードセミナーに入学、1998年からイラストレーターに転身。これまで300冊近い本の表紙イラストを担当。著作に、江國香織との共著『ふりむく』、角田光代との共著『Presents』『なくしたものたちの国』など。2013年には初エッセイ『東京おとな日和』を出し、ファッションやインテリア、そのライフスタイル全般にファンが広がる。2014年からは福井にて「千年陶画」プロジェクトスタート。現在、東京・軽井沢・福井の三拠点生活中。夫はジャーナリストの佐々木俊尚。公式サイト http://taikomatsuo.jimdo.com/

Column

松尾たいこの三拠点ミニマルライフ

一カ月に三都市を移動、旅するように暮らすイラストレーターの松尾たいこさんがマルチハビテーション(多拠点生活)の楽しみをつづります。

2016.12.31(土)
文・撮影=松尾たいこ