2014年の夏から作ってきたほぼ全ての作品を並べます

 2016年11月の初め、福井・越前町のアトリエ(陶房)へ行ってきました。これが今年最後の滞在です。

 11月11日(金)~の個展に備えて、作品のチェック&最後の制作を行い、そして春に軽井沢から持ってきた私の愛車ジムニーに乗り、また軽井沢に戻ったところです。

「ブータン ~しあわせに生きるヒント」展覧会用イラスト(松尾たいこ・絵)

 私のアトリエのある辺りは冬の間はかなりの豪雪地帯になるみたい&アトリエ内は冬仕様になっていないので、冬の間はクローズ。次に来るのは4月になる予定です。

 さて今回の個展会場に選んだのは代官山にあるギャラリースピークフォー。何度も絵の個展をさせていただいた思い出深い場所です。

 春にはこちらを予約して、個展を目標に制作に励んできました。真っ白なかなり広い空間。ここに今年作った作品はもちろんのこと、2014年の夏から作ってきたほぼ全ての作品を並べます。

 このエッセイが掲載される頃には、もう個展はスタートしていますが、新作をいくつか紹介させてください。

(1) 四神

四神(青龍・朱雀・白虎・玄武)は壁に掛けられます。

 みなさん、四神って知っていますか?青龍・朱雀・白虎・玄武を四神といいます。風水や陰陽道などで、天の四方をつかさどる守り神、霊獣です。

・青龍(せいりゅう) 碧翠色、東を守る、青い山脈を体現、家運隆盛
・朱雀(すじゃく) 朱紅色、南を守る、鳳凰のことで不死鳥、招福
・白虎(びゃっこ) 白銀色、西を守る、威容を誇る岩山の化身、夫婦円満・子孫繁栄
・玄武(げんぶ) 黒色、北を守る、亀と蛇でオスメス一対、長寿

 この、家の東西南北を守ってくれる四神を今回作りました。

 かわいらしさと威厳と両方併せ持った表現方法を見つけるために何度も試作を繰り返しました。

 また、焼いた後の色合いの変化などで失敗も多く、これまでの作品で一番時間がかかり、成功した数もわずか。4月から取り組んで、形になったのが10月でした。

 一時はもう諦めようかと思ったぐらいですが、かわいらしいのができ、お披露目できることになりホッとしています。

2016.11.12(土)
文・撮影=松尾たいこ