台湾旅行の夜の楽しみといえば、やっぱり夜市。日本人から見ると屋台が並ぶ光景はまるで縁日のようで、訪れるだけでわくわくした気持ちになります。しかし台湾の人々にとっての夜市は、生活の一部。現在、台北市、新北市の夜市の数を合わせると、なんと30近くにまで上ります。今回は通しか知らないディープな夜市と、周辺にある景色がきれいな観光スポットをご紹介します!

ザ・アジアな雰囲気がたまらない「景美夜市」と
水辺のライトアップが美しい「碧潭(ビータン)」

観光地化されていないローカルな雰囲気が楽しめる。

 MRT松山新店線の新店方面、景美駅を降りてすぐ到着する景美夜市の魅力は、駅に近い立地とローカル度の高さ。観光地化されていない夜市は、地方に行くほどまだ多く残っていて、台北市のお隣、新北市に入るとその確率はぐっと高まります。

 ここ景美は、ぎりぎり台北市。昔ながらのザ・夜市といった風情で、食品から日用雑貨までなんでも並べてある雑多な雰囲気が、アジアを旅している気分を盛り上げます。長く地元住民に愛されている名店も多々あるので、グルメももちろん堪能できます。

いつも行列の「景美上海生煎包」。

 こちらの夜市のおすすめは「景美上海生煎包」の「生煎包」。夜市の入口付近にある行列のできる店です。生煎包は肉まんを鉄板でカリッと焼いたような食べ物で種類は2つ。豚肉餡入りの「肉包」と、キャベツたっぷり「菜包」。ともにお値段12元。熱々をほおばりながら夜市散策をはじめましょう。

ふっくら焼き上がった生煎包にごまを振りかけ完成。

景美上海生煎包
所在地 台北市文山區景文街55號
交通 MRT景美駅1番出口より徒歩約3分
電話番号 なし
営業時間 7:30~12:30、15:30~22:00
定休日 日曜

ライトアップされた夜の「碧潭」。

 景美駅から再びMRTに乗車し約8分、終点の新店駅まで行くと台北中心部とは雰囲気が変わり、豊かな自然に囲まれた風景が楽しめます。

吊橋を渡って向こう岸へ。

 「碧潭」は新店駅のすぐ裏に広がる渓谷。遊歩道を散策したり、隣接しているフードコートで碧潭を眺めながら食事をしたり。大きな吊橋を渡った先は観光ホテルや小さな食堂などが立ち並び、どこか日本の温泉街を思わせる懐かしい雰囲気。

隣接するフードコートにはおしゃれなお店もあります。

 夜のライトアップも美しく、淡水まで足を延ばさなくとも台北駅から約30分で水辺の穏やかな雰囲気を楽しめます。

碧潭
所在地 新北市新店區新店路
交通 MRT松山新店線新店駅より徒歩約3分
電話番号 02-2918-8509
営業時間 終日開放

2016.11.15(火)
文・撮影=矢作晃之