【夏の食材】パセリ

 「パセリ」はヨーロッパが原産の食用ハーブで、食欲増進、疲労回復、口臭予防などに効果があると言われています。スーパーでは通年売られており、とてもポピュラーな食材の一つです。

 年間を通じてもっとも多く出荷されるのは12月ですが、パセリの香り成分であるアピオールには腸内細菌の繁殖を抑え、食中毒を予防する効果があるため、実は取り入れていただきたいのは梅雨時から夏にかけての時期。

 マクロビ的にはほぼ中庸(陰と陽の中間のエネルギー)の食材と考えられており、つまり体を極端に冷やすものではないので、季節を問わず安心して食べることができます。おすすめの食べ方は、サラダやスープ、おひたしなど、添え物ではなくメインの食材として使うこと。

 パセリの栄養価はとても高く、鉄分は野菜の中でトップと言われており、ビタミンCのほか、カルシウムも豊富に含んでいます。調理法で注意することは、ビタミンCの流出を防ぐこと。生で食べる、茹でる際は短時間で、スープやみそ汁にして汁ごといただく、などの工夫をすると、美肌、風邪予防、疲労回復、骨粗鬆症予防、貧血予防などに効果が期待できますよ。

 料理の彩りとして添えるだけではもったいない、栄養満点のパセリをたっぷりとってくださいね。

◆「パセリ」のマクロビレシピ

パセリの磯あえ

 1束買ってもつい余らせてしまうことの多いパセリを使い切る、簡単マクロビレシピをご紹介します。通年手に入るパセリですが、マクロビ的に夏の海藻と言われる海苔を合わせることで、季節感を出しました。

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2016.06.14(火)
文=中村恭子
撮影=秋元良平