大野氏が『2時間ドラマ 40年の軌跡』を執筆することになったきっかけは、「TVガイド」で知られる東京ニュース通信社の地下倉庫で大量の資料と出会ったことだった。 速水氏は、『2時間ドラマ 40年の軌跡』を読んで非常に感銘を受け、複数の新聞や雑誌に書評を寄稿した。 最近はもっぱらヨガの達人としてメディアに取り上げられる片岡鶴太郎。土ワイに始まる「終着駅」シリーズには、90年から主演し続けている。 およそ四半世紀にわたって牟田刑事官を演じた小林桂樹は、10年に86歳で逝去した。なお、父は警察官であった。 水野真紀は、週刊誌記者の川村冴子を熱演。かつて正月の風物詩として親しまれた「スチュワーデス刑事」も思い出深い。 もちろんリニア中央新幹線の開通そのものはだいぶ先のことであるが、西村京太郎は、リニア新幹線計画が殺人事件の鍵を握る小説『陰謀は時を超えて リニア新幹線と世界遺産』(文春文庫)をすでに発表している。さすがだ。 この対談本篇終了後も、お気に入りの作品の具体名を挙げながらの2時間ドラマ談義はしばらく続いた。