48年前の9月、歌謡界を変えるあの曲がブレイク!

 今回は、サザンオールスターズである! サザンと言えば夏。もうけっこう涼しくなってきているが、9月だからこそサザンを書くべき意味があるのだ。なぜなら48年前の9月21日、彼らは歌謡界を変える衝撃的なデビュー曲で、ブレイクを果たしたのだから――。

 ということで、改めて、今回はサザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」である。まずは、ブレイクの着火タイミング、1978年8月31日を振り返らねばならない。人気番組「ザ・ベストテン」の、注目楽曲を紹介する「スポットライト」のコーナーにて、これまで聴いたことのない歌い方と、見たことのない動きをする歌手が、ででんとテレビに映り込んだ。それがサザンのボーカル、桑田佳祐さんだった。

 私のサザンの最初の印象は、一言で言うとドン引きであった。言い訳がましくなるが、未知のものに遭遇した時、人は、感動より、恐れや不安という感情が先に来るものなのだ。

 作家で東京経済大学教授の大岡怜氏が著書「日本語はひとりでは生きていけない」(集英社インターナショナル)で、この時の衝撃を「『日本語をこんな風に扱ってもいいのか』というとまどいと羨望」と表現しておられたが、いやもう、まさに!

 とはいえ、当時まだド田舎のボケーッとした小学生だった私は、ただただビビった。上半身裸で短パン姿のあんちゃんが歌っているが、早口でダミ声(※当時の感想です)で、何を歌っているかわかんない! 困惑し、「えーと……」と固まった。

 初恋が西城秀樹さん、二番目の恋が世良公則さんなので、本来、ステージで暴れまくる歌手はドストライクのはずなのだ。しかし、桑田さんの動きはそういう類ではなかった。言葉にしづらいので擬音で比較表現させていただくと、ヒデキが「ハァッ!」世良さんが「ウォウウォウ!」とすれば、桑田さんは「ヨヨヨヨ!」。早い話が、カッコよくなかったのだ。

「どないしたん何が起こってるん何を歌ってるん(汗)」

 とオロオロしているうちに、彼らの歌唱は終わった。こんな訳のわからない歌、絶対売れないと思っていた。世の中も彼らをどう捉えてよいのかジャッジに迷ったようで、少し間が空き、3週間後の9月21日に、ベストテンに初ランクイン。「日本語が聴き取りにくいが、この曲、おおいにアリ」――。歌謡界が大きく変わる歴史的瞬間となった。

 その後も「勝手にシンドバッド」はビックリされ、注目を浴びた。何を言っているのか聴き取れないため、「夜のヒットスタジオ」では彼らの歌唱時、初めて歌詞テロップが流れ、その後「歌詞テロップ文化」が定着したという。すごいな!

 今も彼らはとんでもなく売れ続けている。この曲もずーっと愛され続けている!

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