最後の訪問島、モーレア島でタヒチの素顔にほっこり
今回の船旅の最後の寄港地は、タヒチ島から目視できる近さのモーレア島。周囲60キロメートルの大きな島に1,000メートル級の8つの高峰がギザギザと天を突き、ゴーギャンが「古城のようだ」と評した、ドラマティックな印象の島です。
モーレア島では自分でドライブをしようと考えていましたが、レンタカーも自転車もすでにソールドアウト。途方に暮れていたところ、「あと一人で締め切りまーす」と声を張り上げる地元旅行会社の4WDツアーを発見し、飛び入りで参加することにしました。
ドライバー兼ガイドによると、モーレア島は火山活動によって誕生した島。火山岩が長い年月をかけて風化し、ミネラルを豊富に含む肥沃な土壌を育んだことで、パイナップル栽培をはじめとする農業が盛んになったそうです。
最初に向かったのは、モーレア島を代表する景勝地、ベルベデール展望台。ここからは、島の中央部にあった火山が崩壊してできたカルデラ地形によって生まれた、クック湾とオプノフ湾の2つの湾を一望できます。
続いて、パイナップル畑を見学した後、フルーツジュース工場「マヌテア・タヒチ」へ。パイナップルジュースやラム酒の試飲をして、ほろ酔いのゴキゲン状態。4WDツアーではモーレアの代表的なスポットを回ることができました。
ツアーを終えた後も、ここが最後の寄港地だけに名残惜しく、船の出港まで島を歩いて巡ることにしました。車ではなく、自分の足で歩いていると、地元の暮らしが自然と垣間見えてきます。
家族総出でラグーンに浸かりながら魚をさばく漁師一家。フルーツをスタンドに並べたまま木陰で昼寝をしているマダム。バス停に腰かけているマダムの横でしばらく待っていると、「バスは来ないわよ。ただ座っているだけ」と、こともなげにひと言。
観光スポットを巡るだけでは出会えない、島の日常の風景。そこには、ゆったりと流れるタヒチの時間と、飾らない島の素顔がありました。
取材協力
ポール ゴーギャン クルーズ
エア タヒチ ヌイ
タヒチ観光局

