「強い女性」とは何か――母から受け取った答え

――本作に出演されて、女性のこれからについてどんなことを考えましたか?

 世の中は少しずつですが、女性だからこうあるべき、男性だからこうあるべきという考え方から変わってきているように感じます。

 ひと昔前に比べれば、それぞれが自分の生き方を選べる時代になってきているとも思いますが、その一方で、まだ理不尽だと感じる場面があるのも事実です。だからこそ、この作品を通して、それぞれの立場から考えるきっかけになったらうれしいです。

 性差にとらわれず、一人の人間として尊重し合える社会になっていったらいいなと思いますし、そのために作品を通して何かを届けられたら、俳優としてとても幸せだなと。

――女性にとって、「幸せ」とはどういうものだとお考えですか?

 ひと言では難しいです。ドラマの結末をハッピーエンドと感じるかバッドエンドと感じるかが観る人によって違うように、それぞれの形で幸せがあるのではないでしょうか。

 ただ、私が一番身近で感じる「強い女性」は、自分の母親です。母を見ていると、「こんなこと自分にはできないな」と思うことがたくさんありますし、ドラマのなかでも菊乃は娘のために強くあろうとします。母親としての決断と、ジャーナリストとしての矜持を菊乃がどう守っていくのか、楽しみにしていただけたらうれしいです。

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松本若菜(まつもと・わかな)

1984年生まれ、鳥取県出身。2007年、俳優デビュー。おもな出演作に、映画『コーヒーが冷めないうちに』『愚行録』『はたらく細胞』『室町無頼』、ドラマ『やんごとなき一族』『西園寺さんは家事をしない』など。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』『どうする家康』などにも出演。

プレミアムドラマ「対決」

ある医大が入試の採点過程で女子の点数を意図的に下げている。衝撃的な「噂」を耳にした新聞記者の檜葉菊乃(松本若菜)は、独自の調査を始め、医大の理事である神林晴海(鈴木保奈美)に目をつける。巧みに追及をかわす神林だが、突破口はそこしかないと考え、檜葉は粘り強く核心へと迫っていく。男性優位の社会で、無数の理不尽に直面してきた二人。それぞれの信念がぶつかり合い、敵対せざるをえない彼女たちの闘いの行方は、予想もしない展開を迎える――。

2026年4月5日(日)スタート[BSプレミアム4K][BS]
毎週日曜 夜10時~10時45分(全5回)
原作:月村了衛 脚本:渡邉真子 演出:池田千尋 小菅規照
出演:松本若菜 豊嶋花 大倉孝二 大原櫻子 山中崇 前野朋哉 濱尾ノリタカ
/石坂浩二・渡辺いっけい 高畑淳子 鈴木保奈美 ほか

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