◆のどの腫れに:ごぼうの味噌汁

 のどが腫れる、違和感が続く、声が出しづらい。

 こうした症状は、薬膳では「余分な熱」や「滞り」が原因と考えます。ごぼうは、体の中の不要なものを外に出す力が強く、春のデトックスに向いた食材。腫れや痛みの緩和にも最適です。皮に効能が多く含まれるので、皮を剥き過ぎないように気をつけましょう。春のごぼうは柔らかく、食感も程よいのでお味噌汁との相性もいいですよ。

 蓮根や黒木耳は、のどや粘膜を潤しながら炎症を鎮める働きがあります。春先は花粉症と合わせて、皮膚も乾燥しやすく荒れやすいので、日頃から積極的に利用しましょう。

 様々な噛みごたえのある食材を組み合わせることで、満足感がありながらも、体は軽く整う味噌汁に仕上がります。

●材料(4人前)

・ごぼう:1本
・こんにゃく:50g
・蓮根:50g
・乾燥黒木耳:3~4枚
・だし汁:800ml
・味噌:適量

●作り方

(1)ごぼうは斜め薄切りにし、水にさらしてアク抜きをします。蓮根は皮を剥き薄切りにし、同じようにアク抜きをします。黒木耳は水に入れて戻します。こんにゃくは食べやすい大きさに、スプーンでちぎります。

(2)手鍋に(1)の食材を全て入れ、だし汁と共に煮ます。

(3)野菜が柔らかくなったら、味噌で味付けをします。

(4)お椀に盛り付けて完成です。

症状に合わせて選ぶ、春のための薬膳味噌汁

 花粉症の症状は、人によって現れ方もつらさもさまざまです。だからこそ、「これさえ食べれば大丈夫」という万能な答えは、実はありません。

 薬膳の考え方はとてもシンプルです。今の自分の体が、何を求めているのかに気づくこと。そして、それに合った食材を、無理なく日常に取り入れていくことです。味噌汁は簡単で続けやすいので、体調に合わせて具材を選ぶだけで、立派なセルフケアになります。

 今日は鼻、今日は喉と、日々の体調の変化を感じることから、セルフケアは始まります。昨日よりも少し調子がいい、と気づけるだけで、春の過ごし方が変わってきそうですね。この春は症状を「我慢するもの」ではなく、体からのサインとして受け取り、食べることでやさしく整えてみてはいかがでしょうか。

他のレシピもチェック!
「なんとなく不調…」寒暖差からくる"自律神経の乱れ"を防ぐ【免疫力を高める薬膳レシピ3選】
【免疫力を高める薬膳レシピ3選】季節の変わり目の不調を解消するには?
【花粉症対策にも!】甘酒で胃腸から免疫力アップ。 自家製甘酒の作り方と甘酒活用薬膳レシピ3選
今すぐ始められる花粉症対策! 薬膳の力で今年こそ快適な春に。目の痒み解消、デトックス効果も期待できる食材、食べ方、睡眠【養生暮らしのヒント8選】
【乾燥の季節が到来! 喉の痛み・咳・鼻水には 「潤う薬膳レシピ」

さとうあい

宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。『薬に頼らずのびのび育てる! こども薬膳』(三笠書房)が好評発売中。

薬に頼らずのびのび育てる! こども薬膳 (単行本)

定価 1,980円(税込)
三笠書房
» この書籍を購入する(Amazonへリンク)