言っておきますが、あなたの奥さまは「中古はイヤ。新築がイイ」と言ってるんとちゃいますよ。だって最初は気に入ってたわけでしょ?

 それが最近はグチばかりになったのだとしたら、家ではなく、生身の人間、つまりあなたと奥さんの関係性の問題なのではないでしょうか。

妻の発言の真意とは

 奥さまはあなたがバツイチであることも、毎月養育費を払っていることも受け入れて、結婚されたわけです。そのことを忘れずに、大事にしてあげてください。男の人は結婚するまでは、相手のことを思いやったりもできるのですが、結婚した途端、妻が妻でいることを当たり前に思っちゃう人が多いように思います。あなたも心のどこかで「オレは一生懸命仕事をして、この家も買った。家でくらいゆっくりさせてくれよ」と思っていませんか。

 「コンセントの数が少ない」というのは、“あなたがかけてくれる言葉が少ない”と言っているんです。「天井が低い」というのは、“あなたから私への感謝の想いが低い”と言ってるんです。

 家というのは、人生の大切な劇場(ステージ)です。泣いたり、笑ったり、怒ったり、悲しんだり……この世界で唯一、ありのままの自分を出せる場所です。そのステージを輝かせるか、曇らせるかは、その家で暮らす家族次第。家族の力で輝かせることができれば、中古の家だってピカピカに輝く「金閣寺」になるはずです。

【続きを読む】「私も姑と同居してました。パッと外を見たら、私のパンツが…」上沼恵美子が2世帯住宅で経験した「芸が細かい嫁いびり」とは

上沼恵美子の人生笑談 白黒つけましょ

定価 1,760円(税込)
文藝春秋
» この書籍を購入する(Amazonへリンク)

次の記事に続く 「私も姑と同居してました。パッと外を見たら、私のパンツ...