上沼恵美子さんが読者から寄せられた「難問」「奇問」にズバッと答える「週刊文春」の人気連載が待望の書籍化。ここでは『上沼恵美子の人生笑談 白黒つけましょ』(文藝春秋)を一部抜粋してお届けします。
義母からもらう“微妙なお土産”に困っているという41歳・女性。相談者に深い共感を示した上沼さんが明かした、仰天エピソードとは?(全2回の1回目/続きを読む)
40代の主婦です。夫が実家に寄るたびに義母から必ず“微妙なお土産”を持たされて困っています。
この間は実家の家庭菜園でとれたカボチャ3個にササゲ豆を50人分くらい貰ってきました。獲れたてでもなく、ちょっと糸をひいておりました。またあるときは「孫たちに食べさせて」とシャインマスカットを持たされたのですが、どうも冷凍してあったらしく、完全に霜がついて冷凍ヤケしていました。結局、夫が1人で全部食べましたが、毎回、毎回、賞味期限ギリギリのものばかり大量に……。
お義母さんに直接言うわけにもいかず、夫に「やんわり断ってきてよ」とお願いするのですが、断るほうが面倒くさいと言うのです。何か妙案はないでしょうか。(41歳・女性 神奈川県)
上沼さんの回答は?
糸ひいてるササゲ豆とか、冷凍ヤケのシャインマスカットとか、ヒドい話ですね。表向きは善意のお土産なんで余計困りますよね。
昔から姑がくれるものにはロクなものがないと相場が決まっています。なぜくれるかというと、やっぱり捨てるに忍びない、もったいないという気持ちがある。それを誰が貰ってくれたら一番気持ちがスッとするかというと、息子夫婦ですね。近所の人とか自分の友人にあげるには、品がお粗末だということをちゃんと姑さんが知っているから余計タチが悪い。
言うなれば“ええゴミ箱”扱いなんです。もったいない気持ちもスッキリするし、何なら自分はモノあげて、ちょっとええ気分にもなる。
貰う方としてはたまったもんじゃありません。私も経験あります。







