直行便はデイリー運航! ますます近くなったダナン

ベトナムの中でも経済成長率が群を抜いて高いダナン。都会ながら、自然が多く空気もきれい。

 日本から近くて、食がおいしく人も優しいベトナムは、日本人ツーリストにとっては定番のデスティネーション。なかでも、人気が急上昇している場所といえば、中部だろう。古都ホイアンや自然豊かなフォンニャケバン国立公園など4つの世界遺産があり、見どころが充実しているエリアだ。

ベトナム中部にある世界遺産、フォンニャケバン国立公園。数々の洞窟の周辺には、都会では見られない風景が広がる。

 起点となるのは、ダナン。ベトナム第3の都市で、ここ数年の経済成長率は10%を超える、めきめきと成長中の街だ。一方では観光開発も盛んで、ビーチリゾートという顔も持つ。美しい海岸線にはラグジュアリーなホテルが続々とオープンし、市街地から車でわずか5分のミーケービーチは、フォーブス誌が選ぶ「世界の魅力的なビーチ6選」にランキングされたことも。

都心からすぐに美しいビーチにアクセスできるダナン。

 ダナンと日本との間は、ベトナム航空の直行便が毎日運航。成田を午後に出発して、ダナンに到着するのは夜8時ごろ。空港から市街地までは約3キロと近いので、到着してからディナーを楽しんだり、街中を散策する時間も十分にある。

ハン川が流れるダナン市街地。手前に見えるのは、全長731メートルのチャンティリー橋。

 賑やかなタウンあり、リゾートあり。でも、この街の一番の魅力は、ゆったりとした雰囲気かもしれない。十数年前までは観光客が訪れることのなかったここは、急速に都市開発が進められたとはいえ、人々は素朴だし、どこかのんびりとしていて、居心地がいいのだ。

ハノイやホーチミンではめったに見かけなくなったバイクの5人乗りも、ここダナンでは健在。

2016.03.09(水)
文・撮影=芹澤和美