Column：新店来訪！美味しい出合いに一番乗り

一口でほおばりたいトマトのメンチ！銀座「ビストロシンバ」で気張らずお食事

浅妻千映子

GOURMET

2015.11.16

予約が取れなくなる前に急ぎたい！

「その日の料理」から、大黒サンマのマリネ。

続いたのは、黒板にあった「その日の料理」からオーダーしていた、大黒サンマのマリネ、そして白イカのポワレです。

本日のおすすめは黒板に。

「築地に毎日のように通い、顔を覚えてもらってコミュニケーションをはかり、いい魚を仕入れられるようになった」

とシェフ。うまみも脂もしっかりのったこのサンマも、貴重なものだったよう。青ゆずが心地よく香ります。やわらかい白イカにはカルダモンの香り。白ワインがとてもよく合います。ちなみにワインリストにのるワインは自然派が中心で、ボトル4,000円から。グラスワインは赤白各3種類用意されています。

カルダモンが香る白イカのポワレ。

さて、最後に食べたのは、ブーダンノワールのテリーヌ仕立て。豚血をつかった料理ですが、これがまるでお菓子みたいでびっくり。かわいい三角系をしていて、口にすると、まわりはカリッ、中はふわっとしているのです。そして、チョコレートのデザートでも食べているかのように口でとろけます。「豚の血なんて……」と、普段は口にしない人でも、全く抵抗なく食べられてしまうと思います。

ブーダンノワールのテリーヌ仕立て。

残念ながらこの日は、がっつりとした肉料理は食べませんでしたが、「次回はぜひ！」とシェフ。

熱いものは熱いうちにと、肉は鉄のお皿に入れられてくるそう。塊で焼いておいしさを閉じ込めるので、どれも2人分から。おなかをすかせていきたいところです。

若い女性のサービスもとても感じがよく、気持ちのいい時間を過ごして店を後にしました。友達同士でもデートにも、銀座で気張らずに食事したい日にお勧め。予約が取れなくなる前に急ぎたい！

BISTROSIMBA(ビストロ・シンバ)
所在地東京都中央区銀座1丁目27-8
電話番号 03-6264-4218
営業時間 18:00～25:00 (21:00～ bar利用可)
定休日毎週月曜日、第3火曜日
予算コース 4,900円、6,000円、8,000円・アラカルトの場合の予算は 6,000円～10,000円
URL http://bistrosimba.jp/
[2015年10月訪問]

浅妻千映子(あさづまちえこ)
1972年東京生まれ。聖心女子大学卒業。鹿島建設勤務を経て、フードジャーナリストに。「dancyu」などの雑誌や書籍で執筆活動を行う一方、料理研究家としてワインスクールであるアカデミー・デュ・ヴァンで料理講師も務める。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。