Magnificent View #758
オルドイニョ・レンガイ(タンザニア)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 オルドイニョ・レンガイは、タンザニア北部にある標高2960メートルの山。アフリカ大陸を南北に縦断するグレートリフトバレーの一部でもある。

 ここは活火山でありながら、状態により登山も可能。通常、暑さを避けて夜中に登り始め、夜明けを山頂で迎え、朝日を眺めて下山する。荒涼とした風景がひたすら続く急な登り坂はハードだが、山頂からの風景と雄大な火口には、誰もが感動するのだという。

 「オルドイニョ・レンガイ」とは、地元に暮らすマサイ族の言葉で「神の山」という意味。地底を脈々と流れる溶岩の音が聞こえる壮大な山はまさに、その名にふさわしい。

 一方、山麓には、野性のフラミンゴで一面がピンク色に染まるナトロン湖や、牛飼いたちが笛を鳴らしながら歩く草原が広がり、のんびりとした雰囲気。マサイ族の、昔と変わらない生活が息づいている。

Column

今日の絶景

この広い地球上には、まだまだ知られざる素晴らしい景色がある。思わず息を飲んでしまう雄大な自然、ミステリーにあふれた驚きの奇観、そして、人間の文明が刻んだ偉大な足跡……。ここに、選りすぐりの絶景をお届けします。さあ、ヴァーチャルな世界旅行へと出かけよう!

2015.10.28(水)
文=芹澤和美