Magnificent View #720
ハバナ大聖堂(キューバ)
(C) R. Ian Lloyd / Masterfile / amanaimages
ハバナの旧市街でも、最も古い時代の雰囲気が残るエリアに立つこの建物。正式名称は「サン・クリストバル大聖堂」だが、「ハバナ大聖堂」の通称で人々に愛されている。建物の完成は1776年。白を基調としたバロック建築で、高さが異なる2つの塔を持つ。
スペインの植民地だったキューバはもともと、国民の多くがカトリック教徒だった。だが、キューバ革命以降、かたくなな無神論者だった最高指導者のカストロは、キリスト教弾圧政策を実施。この大聖堂を訪れる人も一気に減少した。
大聖堂がにぎわいを取り戻したのは、1996年のこと。カストロがバチカンを訪問して弾圧政策を放棄し、和解。その2年後には、ローマ教皇のヨハネ・パウロ2世がキューバを訪れたことで、ここにふたたび人々が集まるようになった。
2005年にヨハネ・パウロ2世が死去した際は、カストロもこの聖堂で行なわれたミサに参列。現在は、カトリック教徒や地元の人だけでなく、多くの観光客でにぎわう街のシンボルとなっている。
文=芹澤和美
