ベドウィンのテントでアラビアンナイトが更けていく

朝食は「アル・ワハ」でビュッフェスタイル。砂漠ビューのテラス席を確保したい。

 レストランは、中東料理や地中海料理など、屋内とプールサイドに4つと、10~4月にのみオープンするレストランがひとつ。ほかに、砂漠の中でのスペシャルブレックファスト・ディナーや、客室ヴィラでのバーベキューディナーをリクエストすることができる。

 メインレストラン「アル・ワハ」では砂漠ビューのテラス席が人気なので、朝は早めに行くか、少し待ってでも眺めのいい席を確保したいところ。砂の上で朝のヨガを楽しむヨガマスターとゲストや、サンライズ・デザート・ウォークに参加して砂丘を歩くゲストなど、それぞれのスタイルで砂漠の中の滞在を楽しむ姿を眺めることもできる。

夜もビュッフェの「アル・ワハ」は、雰囲気ががらりと変わって情熱的な赤い照明に。
ステーキ・レストラン「スハイル」。ルーフトップテラス席がお勧め。ラマダン期間は休業なのでご注意あれ。

 メイン棟の最上階にあるレストラン「スハイル」はステーキハウス。ここでは、砂漠を一望できるルーフトップテラスのテーブルを予約しておきたい。少し早めに行って、テラスのソファ席で食前のドリンクや水タバコを楽しんでから、沈みゆく夕陽を眺めながら夕食を楽しみたい。

季節限定オープンなうえに天候に左右されるが、野外レストランの「アル・ファラジ」は外せない。

 10~4月に滞在するなら、ぜひとも早めに予約を入れたいのが、季節限定の中東料理レストラン「アル・ファラジ」。砂漠の民、ベドウィンのテントそのもののレストランだ。

 砂漠の上にじゅうたんを敷いて、その上に座るというスタイル。周囲をテントが囲んでいて、テントの中か、完全に星空の下かを選ぶことができる。アラビア音楽のライブ演奏もあって、まるで、砂漠で暮らすベドウィンの夕食に招待されたかのような雰囲気だ。そして、またたく間に千夜一夜が更けていくのだった。

左:「アル・ファラジ」はセットメニューのみ。これだけでお腹がいっぱいになってしまいそうなメゼ(オードブル)は、ヒヨコ豆をすりぶしたホモスや、中東風サラダのファトゥーシュ、ミックスピクルスなど。
右:「アル・ファラジ」のメイン料理はタジン鍋に盛りつけられたロブスターと肉、野菜のバーベキュー。

Qasr Al Sarab Desert Resort by Anantara
(アナンタラ・カスール・アル・サラブ・デザート・リゾート)

所在地 1 Qasr Al Sarab Road, Abu Dhabi, United Arab Emirates
電話番号 +971-2-886-2088
URL http://qasralsarab.anantara.jp/

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航130回超・60カ国超、海外スパ取材230軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)が4刷、台湾版も好評につき、第2弾『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』が発売中!
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Column

たかせ藍沙のファーストクラスで世界一周

ファーストクラスで世界一周だなんて手の届かぬ高嶺の花かと思いきや、実はちょっとの工夫でリーズナブルに実現することができるんです。アマゾン川、マチュピチュ、ウユニ塩湖、ナミブ砂漠、南アフリカ、オーストラリア、香港、インドネシア……。トラベルライターのたかせ藍沙さんが体験したとっておきの旅を、ここに公開!

2015.08.14(金)
文・撮影=たかせ藍沙