Magnificent View #517
パシュパティナート(ネパール)
(C) R. Ian Lloyd / Masterfile / amanaimages
ネパールの首都、カトマンズにあるパシュパティナートは、シヴァ神を祀るネパール最大のヒンドゥー教寺院。1500年以上も前から巡礼の地とされ、ネパール国内だけでなく、インドからも多くの修行僧や参拝者が訪れている。
ここは火葬場としても知られる場所だ。信者はここで荼毘に付され、遺灰はそのまま川に流される。寺院の前を流れるバグマティ川は、ヒンドゥー教の聖地であるガンジス河支流であり、遺灰を流せば、魂が母なる大河へ戻ってゆくと考えられているからだ。
寺院への入場は、ヒンドゥー教徒のみ許可されているが、バグマティ川のほとりの火葬場は、入場料を払えば誰でも入ることができる。旅行者の多くが目にするのは、淡々と行われる火葬の光景。ここは、輪廻転生を信じるヒンドゥー教の死生観を物語る場所でもあるのだ。
文=芹澤和美
