Magnificent View #455
ラグーナ・ベルデ(ボリビア)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 塩湖といえばウユニ塩湖が有名だが、同じくボリビアにあるラグーナ・ベルデもなかなかの絶景だ。その名がスペイン語で「緑の湖」を意味する通り、湖の色は銅鉱物を含む沈殿物で時にエメラルドグリーンにも見える。

 この湖がもっとも美しく見えるのは、太陽の光が当たり、風が吹くとき。青い空とアンデスの山々を背景にした緑の湖面は、荒涼とした砂漠が続くなかで、まるでオアシスのよう。運がよければ、ご覧のような野生のビクーニャにも会えるかもしれない。

 ここは活火山が多いため、周辺には間欠泉や温泉も点在。日本の温泉ほど温度が高くないので湯三昧とはいかないが、足を浸すだけでも気持ちがいい。足湯でのんびりと旅の疲れを癒しながらラグーナ・ベルデをめざすツアーも人気だ。

 とはいえ、湖の標高は富士山頂より高い標高約4600メートル。訪れるのなら、高山病対策だけは万全にしておきたい。

Column

今日の絶景

この広い地球上には、まだまだ知られざる素晴らしい景色がある。思わず息を飲んでしまう雄大な自然、ミステリーにあふれた驚きの奇観、そして、人間の文明が刻んだ偉大な足跡……。ここに、選りすぐりの絶景をお届けします。さあ、ヴァーチャルな世界旅行へと出かけよう!

2014.12.29(月)
文=芹澤和美