Magnificent View #428
チチカカ湖(ボリビア)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 チチカカ湖は、アンデス山中、ペルー南部とボリビア西部にまたがる淡水湖(ご覧の景色は、ボリビア側からの眺め)。標高は富士山の頂上より高い、3890メートル。汽船が航行可能な湖としては、世界最高峰といわれている。

 チチカカ湖は、古代湖であるというのも特徴のひとつ。一般的に、湖の寿命は数千年から数万年と言われている。これは、流入する河川からの堆積物で湖が埋め立てられるため。チチカカ湖のように、10万年以上存在し続ける古代湖は、世界でも20カ所ほどしかないという。

 インカ帝国の創始者が降り立った島があるといわれ、現地では神秘的な存在のチチカカ湖。面積は琵琶湖の12倍以上とあまりにも広大なため、一見すると海のように見えるが、波はほとんどなく穏やか。天神降臨の地とされるのも、この景色を見れば納得するだろう。

Column

今日の絶景

この広い地球上には、まだまだ知られざる素晴らしい景色がある。思わず息を飲んでしまう雄大な自然、ミステリーにあふれた驚きの奇観、そして、人間の文明が刻んだ偉大な足跡……。ここに、選りすぐりの絶景をお届けします。さあ、ヴァーチャルな世界旅行へと出かけよう!

2014.12.02(火)
文=芹澤和美