話題の名画や映画を観ても、何も受け取れない、自分なりの感想が出てこない……それは、もしかしたら「感性の扉」が閉じてしまっているサインかもしれません。
累計22万部を突破した『13歳からのアート思考』の著者・末永幸歩氏による最新作『「いまを生きる力」を取り戻す 感性の教室』(ダイヤモンド社)では、現代を生きる私たちが知らず知らずのうちに閉じてしまった「感性の扉」を、再び開くためのアートの授業が展開されています。
3万5000人が体験し、23万人の心を動かした授業のエッセンスが詰まった同書より、一部を抜粋してお届けします。
まずは、世界で最もよく知られている名画、レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》をご覧いただき、絵を観て感じたことを覚えておいてください。その後に、末永氏が生みだした、時間をかけて作品と向き合うための方法「アウトプット鑑賞」にチャレンジしてみてください。閉じていた感性が少し開かれたのを感じられるはずです。
[おさらい]アウトプット鑑賞のすべて
アウトプット鑑賞とは、作品を見て気づいたことや感じたことを、紙に書き出したり、スマホにメモしたり、誰かと一緒に話したりしながら行う鑑賞法です。
どんなに単純なことからでもかまわないので、「気がついたこと」や「感じたこと」をたくさんアウトプットしていきます。アウトプットすることで、だれでもじっくりと時間をかけて作品に向き合うことができます。
なお、美術館などで実践してみるときには、作品保護の観点から、ペンやボールペン、先の尖ったシャープペンシルなどではなく、「鉛筆」を持参することを忘れずに。
コツ①(導入編)
■ ひと言ツッコミ│作品を見て「ここがヘン!」と思ったことに“ツッコミ”を入れてみる。「名画のすばらしさを感じなきゃ……」という思いに囚われず、どんな意見でもアウトプットしやすくする効果がある
コツ②(基本編)
■ そこからどう思う?│「気づいたこと(事実)」から、「感じたこと(主観)」を問う
■ どこからそう思う?│「感じたこと(主観)」から、根拠となる「気づき(事実)」を問う
コツ③(応用編)
■ 本当に、そうかなあ?│みずからのアウトプットにあえて疑いを挟むことで、先入観を取り払い「新鮮な視線」を注ぐ
■ 五感を駆使する│「どんな音がする?(聴覚)」「どんな匂いがする?(嗅覚)」「どんな味がする?(味覚)」「どんな肌触りがする?(触覚)」「どんな気配を感じる?(身体感覚)」など、視覚以外の感覚に意識を向ける
■ 想像を働かせる│「描かれていない部分を想像すると?」「作品の外側を想像すると?」「描かれていない色を想像すると?」「その場面の前後の時間を想像すると?」など、目に見えないものを想い描く
それでは、最後の「やってみよう」は《モナ・リザ》のアウトプット鑑賞としましょう!
