女優・吉田羊さんが、シェイクスピア作品『リチャード三世』の主演として長丁場の公演に挑んでいる。東京・PARCO劇場を皮切りに、大阪、愛知、福岡、岩手と続く舞台を支えるのは、7年間積み重ねてきた朝のルーティーンと、揺るぎない自分管理の哲学だ。
走らないと気持ち悪い、というくらいに
体調管理の要として吉田さんが挙げるのは、食事・睡眠・適度な運動の三本柱。なかでも毎朝のランニングは、もう7年になるという。「走らないと気持ち悪い、というくらいにはなりました」と吉田さん。3.5kmを30分ほどかけて走るペースを守り、2泊以上の外出時にはシューズを必ず持参する。「パリで走ったときは、景色も素敵でとても気持ちよかったですね」。
鍵を握るのが午前中の使い方。「午前中を制する者が1日を制すると思っている」という吉田さんは、ランニング、お風呂、英語学習、メールやネットのチェックを午前中に集中させる。「やり残したことをどのタイミングでやろうとか1日中引きずってしまって、せっかく自由に使える午後の時間を無駄にしてしまうのが嫌なんです」。
英語の勉強を続けているのも、将来を見据えてのことだ。海外との合作が増え、撮影現場で英語が飛び交うことが珍しくなくなった今、「世界中の才能ある素晴らしい方々とご一緒できたらいいな」という思いを胸に、細々とではあっても学習を積み重ねている。
好きなことを後回しにしないという姿勢も、吉田さんの生き方の核心にある。「自分の好きなこと、好奇心をくすぐることは幸せな人生のための燃料だと思っている」。仕事が大切であることを認めつつも、「人生のすべてではないので、好きなことをするためにどう仕事をしたらいいか、という考え方をするようにしています」と明かす。
年を重ねることへのメッセージも力強い。「いつだって自分の心に正直に、心がワクワクするほうを選んできたし、その結果、今がいちばん楽しいと思えています」。自分を幸せにできるのは自分だけ——その確信が、吉田さんのブレない日々を作り出している。
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吉田羊さんへのインタビュー全文はこちら
》【前篇を読む】「さらけ出すのは“快感”だった」吉田羊が初の悪役『リチャード三世』で開花させた〈黒い感情〉の正体
》【後篇を読む】「午前中を制する者が1日を制する」吉田羊が7年続ける朝の習慣と、ストイックな〈自分管理術〉のすべて
パルコ・プロデュース2026『リチャード三世』
作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:森新太郎
出演:吉田羊、愛希れいか、中越典子、篠井英介、渡辺いっけい ほか
東京公演:2026年5月10日~31日 PARCO劇場
ほか、大阪・愛知・福岡・岩手公演あり
https://stage.parco.jp/program/richard2026/
