パリパリ、サクサクのアーッパができるまで

左:アーッパはこのボウルのようなアルミ製の鍋で焼き上げます。窓辺にはスリランカのココナッツ製のお玉も。
右:鍋の温度チェックはこの要領で。

 アーッパの作り方を見せてもらいました。コンロの上に鍋を置いて熱します。鍋の温度は顔に近づけて確認。鍋を持ったり回したりするのに使うのはココナッツの棒2本。「熱すぎたら、鍋を振って冷まします」。発酵させた生地を少量注いだら、鍋を回してごく薄く全体に広げます。火に戻して蓋をし、鍋を回して全体を焼き上げます。焼けてくると、何ともいえない甘く香ばしい香りが店全体に漂います。

 玉子入りの「ビッタラアーッパ」は、生地を流した後に、卵1個を割り入れます。半熟、固めの仕上げはご希望で。

左:鍋をぐるぐる回しながら焼きます。
右:生地を注いだ鍋に卵をポンと落とす「ビッタラアーッパ」。

 焼き上がったら、スプーンを使って鍋から外してお皿にのせます。レースのように細かな穴があいた半円球がお皿の上にのっていて、とても愛らしい。そのまま食べると、縁はパリパリ、サクサク。中心はふんわり。食感が変化して、ココナッツミルクの甘さが優しく、いくつでも食べられそう。そのまま手でちぎって歩きながら食べるのもいいし、コクのあるスリランカの紅茶やチャイを飲みながらの、お茶の時間のお供にもいいのです。

鍋の形がそのまま。ころんとした形もかわいい「アーッパ」(プレーン)200円。

 シナモンやカルダモン、クミンシード、チリなどのスパイスとタマリンドを使ったタマネギの甘辛炒め「シーニサンボーラ」を付けて食べると、ビールのアテにもぴったり。

「ビッタラアーッパ」は、卵が入っているので軽い食事にもなります。

「アーッパがきれいにできたら、最高の気分。アーッパは米粉を使った“粉モン”で、大阪のイカ焼きみたいなものですよ(笑)」と濱田さん。

左:シンプルなアーッパに香辛料たっぷりのシーニサンポーラを付けて。
右:厨房にはスリランカ料理に欠かせないスパイスがずらり。

『カラピンチャ』には、スリランカのおやつが、もう一つあります。それは、ココナッツミルクを使った「ワタラッパン」というプリン。上にヤシの花蜜をかけ、カシューナッツとレーズンをトッピングして出されます。ココナッツミルクと、ジャガリーと呼ばれるコクのある砂糖を使うのがポイント。お店では、現地よりも甘さをおさえて、日本人好みに。優しい甘さで、こちらもやみつきになるおいしさです。

ココナッツ風味のプリン「ワタラッパン」300円。

 カラピンチャとはカレーリーフのこと。白い壁にブルーをきかせたシンプルなお店で、のんびりスリランカのおやつを食べると、スリランカに行ってみたくなります。この夏、スリランカのカレーだけでなく、おやつにも夢中になってしまいました。

左:まるでスリランカにいるかのような、ゆったりとした雰囲気の店内。
右:カウンター席もあるので、ひとりでも気軽に。

『karapincha (カラピンチャ)』
所在地 兵庫県神戸市灘区王子町1-2-13  
電話番号 078-805-3039
URL http://www.karapincha.jp/

宗田洋子(そおだ よおこ)
ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2014.07.27(日)
文・撮影=そおだよおこ