驚きと感動を運ぶ多彩なクリエーション

◆サントノーレ

 扇のように広がる半円形のサブレに、クリームやムース、ジャムなどをサンドしたスタイルのケーキも、ジュリアンさんのシグネチャーのひとつ。ギフトとしてぜひ贈りたいアイテムです。

 「8年ほど前に台湾で働いていた頃に思いついた、私にとって特別なひと品。パッと目を引く、華やかで驚きのある形が気に入っています」と、ジュリアンさん。

 フレーバーはそのときどきで変わり、「サントノーレ」は、パルメザンチーズのサブレとチョコレートの薄板を重ねた間に、バニラのクレムーとバニラのなめらかなクリームをサンド。仕上げにバニラのガナッシュ・モンテを美しく絞り、キャラメルがけしたシューを飾ります。口に運ぶと、甘みを抑えたパルメザンチーズのサブレが歯触りよく、なめらかな口溶けとともにバニラの香りが力強く押し寄せる、濃密なクリームとマッチ。ふくよかな余韻に包まれます。

◆クロワッサン モンブラン

 良質な乳製品で名高いフランス・ブルターニュ地方出身のペリエさんが2020年の着任後、すぐに取り組んだのがクロワッサンの改革です。ベーカリーシェフの金丸剛也さんとともに3カ月間試作をくり返し、国産の小麦粉とフランス・ノルマンディー地方産のイズニーAOPバターを使ってこだわりの味を完成。そのクオリティの高さには、フランスの名料理人、アラン・デュカスからも高く評価され、「とても誇りに思います」と、ジュリアンさんは語ります。

 そのクロワッサンにバニラのなめらかなクリームをはさみ、日本人が大好きなマロンクリームをたっぷり絞って秋の商品として売り出したのが、「クロワッサン モンブラン」です。その人気は当初の予想をはるかに超え、あまりの過熱ぶりにペリネさんもびっくり。瞬く間にシグネチャーアイテムのひとつとなり、夏を除く10月から翌4月まで販売されることとなりました。

 パクっと頬張れば、外はサクッ、中はしっとり、ほどよく噛み応えのあるクロワッサンから芳醇なバターの香りがあふれ出し、ラム酒が香るマロンクリームの奥深い味わいが口いっぱいに。バニラクリームの中にはマロン・コンフィが散りばめられ、噛むごとに贅沢な味わいが広がります。これはもう、目にも舌にもインパクト大のギフトになること間違いなし!

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