上沼恵美子さんが読者から寄せられた「難問」「奇問」にズバッと答える「週刊文春」の人気連載が待望の書籍化。ここでは『上沼恵美子の人生笑談 白黒つけましょ』(文藝春秋)を一部抜粋してお届けします。
ギャンブル好きの妻、出戻りの娘、10代で妊娠した孫娘……問題だらけ家庭生活に「人生を返してほしいぐらい」と嘆く相談者に、上沼さんが提案した“斬新すぎる現実の受け入れ方”とは?(全2回の2回目/最初から読む)
上沼さん、助けてください。老後は穏やかに生きたいと思っていたのですが、生活はガタガタです。女房は毎日パチンコ通いで、家ではスマホとにらめっこです。出戻りの娘は通い妻のようなことをしていて、何日も帰ってきません。その子どもである孫は、まだ成人にもなっていないのに妊娠中です。相手の男は消息不明だそうです。
「そんな家、珍しくないよ」と友人は言いますが……。
私もこの年になって、アルバイトで小遣い稼ぎをしなくちゃなりません。これまで家族に尽くしてきた人生を返してほしいぐらいです。毎日毎日、唸ってばかりいます。私はどうしたらいいんでしょうか。(75歳・男性 埼玉県)
上沼さんの回答は?
だいぶお困りのようですね。奥さんは毎日パチンコ通いでスマホ中毒、出戻りの娘さんは“通い妻”状態なんですね。
で、その娘の娘、つまりあなたにとってかわいいお孫さんは、未成年で妊娠中。しかも相手の男は消息不明なんですね。
そんなあなたに対して、ご友人は「そんな家、珍しくないよ」って? 珍しいわ!
あ~、ビックリした。何を言ってるんですかね。友人といいながら、励ましにも、応援にもなってませんね。そのお友達が一番怖いですわ。ちょっと今後の付き合い方を考えた方がいいんじゃないですかね? で、本題なんですけどね。
あなたがいくら嘆いたところで、現実って動かないんです。受け入れるしかないんです。
今から、そのやり方を教えます。







