朝ドラヒロインが人生を変える転機に

――そこからパートナーとともに生きるイメージが湧くようになったのは、結婚や出産が重要な出来事として描かれる朝ドラという枠でヒロインを演じたことがやはり大きかったのでしょうか。

黒島 そうかもしれません。妊娠がわかったのが、まさに子どものいる人生を考え始めていたタイミングだったので、この道を進むべきだという気がして。もちろん出産を選んだことで、お仕事でご迷惑をおかけしてしまった部分もあるのですが、それでもその先の人生の方が楽しみだったというか、いい変化が自分の中にあるんじゃないかなと思いました。

――特に女性だとキャリアとの葛藤があると思います。

黒島 そうですね。でも、仕事は正直何歳になっても、この仕事じゃなくても、できると思ったんです。だからそれについてはあまり悩みませんでした。自分が全部前向きに捉えられるという自信があったので、そこは大丈夫だと思っていました。

――出産はどうでしたか?

黒島 私とパートナーのスケジュールが合うよう、またパートナーが宿泊できる部屋を希望していたので、計画分娩を選択しました。出産した次の日には家族みんなで過ごすことができ、育児のスタートをふたりで一緒にできたことはとても良かったなと思っています。

――事実婚の選択について、家族の反応はいかがでしたか?

黒島 両親に伝えた時は、「そうなんだね」とすぐ受け入れてくれました。母からは法律婚を選ばなかったことに対して「あとで後悔しても知らないよ?」と釘を刺されましたが、それについては、今後、選択的夫婦別姓が認められるといったように、社会の制度が変わったときその都度考えればいいと思っています。同時に同性婚もぜひ認められてほしいし、専業主夫のような生き方ももっと広がっていったら良いなと思っています。

 続きは「CREA」2025年秋号でお読みいただけます。

黒島結菜(くろしま・ゆいな)

1997年、沖縄県生まれ。2012年デビュー。映画『カツベン!』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』でヒロインを演じる。映画『港のひかり』が11月14日公開。

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CREA創刊35周年企画「35Questions」に黒島結菜さんが登場!

2025.09.05(金)
文=綿貫大介
写真=松岡一哲
スタイリング=清水奈緒美
ヘアメイク=加藤 恵

CREA 2025年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

「誰にも聞けない、からだと性の話。」

CREA 2025年秋号

「誰にも聞けない、からだと性の話。」

定価980円