この記事の連載

知る人ぞ知る、ミシュラン掲載の老舗江浙料理店

◆秀蘭小館

 江浙料理とは、上海近郊で親しまれている中華料理のひとつ。実は小籠包も台湾料理ではなく上海料理にルーツがあり、海鮮をふんだんに使った料理が多いのが特徴です。

 こちらのレストランは、台北で長年愛され続けている老舗の名店で、地元の人々からの信頼も厚いお店。永康街を訪れた際には、ぜひ立ち寄りたい一軒です。

 料理は一品のポーションが少なめなので、少人数でもさまざまな種類を楽しめます。屋台でよく見かける臭豆腐もメニューにありますが、においは控えめで、このレストランで食べると驚くほど印象が変わるはず。

 メニューの数が豊富で、注文から提供されるまでがスピーディー。味付けは全体的にあっさりしているので、ついつい箸が進んでしまいます。

 入り口脇には、おつまみ系の料理がお惣菜売り場のように並べられています。実際に見て選べるスタイルなので、席を確保したらまずはお惣菜コーナーへ行き、気になるメニューをオーダーしましょう。

 お店のいち押しメニューは、台湾風煮込み肉団子「白菜獅子頭」(3個入り/570元)。しっかり練り込まれた肉団子はやわらかな口当たりで、その肉団子と出汁の旨みが染み込んだ白菜が絡み合い、まさに絶品です。

秀蘭小館

所在地 台北市大安區信義路二段198巷5-5號
電話番号 02-2394-3905
営業時間 11:30~14:00、17:30~20:50
アクセス MRT東門駅出口5より徒歩約2分

前篇を読む

矢作 晃之(やはぎ てるゆき)

埼玉県出身。お会いした方から「日本語上手ですね」と言われますが、100%日本人です。日本での台湾関連旅行会社勤務を経て、中国語の勉強の為に30代で中国語レベルゼロからの留学を決意。その後、初めてコーディネーターという仕事に巡り合い、2006年に台湾で会社を立ち上げ、現在に至ります。TVロケや雑誌取材のコーディネーターとして、たくさんの方に台湾の魅力を知ってもらえるよう、一生懸命新たな情報を探しながら紹介しております。CREA WEB読者の皆さんに「喜ばれる」「使える」「役に立つ」情報を発信させていただこうと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします!!

← この連載をはじめから読む

Column

台湾ぶらぶら食べ歩き

現地在住の日本人コーディネーター矢作晃之さんがお伝えする、台湾グルメてんこもりレポート!
高級レストランからB級グルメまで情報満載です。

2025.08.01(金)
文・撮影=矢作晃之